Suicaの「次の顔」が、いよいよ決まります。

東日本旅客鉄道株式会社は2026年9月8日、Suicaの新たなイメージキャラクター候補3案を公開。9月23日まで、誰でも参加できる投票を開始しました。

一方で、2001年のSuica誕生から25年間にわたって親しまれてきた「Suicaのペンギン」は、2027年3月31日をもって卒業します。

なぜ、長年定着したキャラクターを交代するのでしょうか。3つの候補を紹介しながら、その背景にあるSuicaの変化を見ていきます。

1. Suicaの新キャラクター候補は3案

今回発表された新キャラクター候補は3案です。

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出所:東日本旅客鉄道株式会社

出所:東日本旅客鉄道株式会社

いずれも、JR東日本グループの社員から集めた「新キャラクターに期待すること」や、Suicaが目指す「生活のデバイス」という世界観を踏まえ、選考委員が推薦した若手クリエイターが原案を制作しました。

8月末に選考委員会が開かれ、3案に絞り込まれました。

1.1 A案:「リス」

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出所:東日本旅客鉄道株式会社

出所:東日本旅客鉄道株式会社

A案はリスをモチーフにしたキャラクターです。

身体には頭から尻尾の先まで一本のラインが入っており、これは「RAILWAY」を表現したもの。日本や人々の生活をつなぐJR東日本から着想を得たといいます。

制作したクリエイターは、柔らかな曲線によって親しみやすさを表現し、「そっと寄り添ってくれる友達のような存在」になってほしいとしています。

選考委員からも、「生活に寄り添う」というコンセプトを体現する親しみやすさや、豊かな表情から生まれる物語性などが評価されています。

1.2 B案:「うさぎ」

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出所:東日本旅客鉄道株式会社

出所:東日本旅客鉄道株式会社

B案は、うさぎをモチーフにしています。

制作意図では、移動手段を超えて「人と街、未来をつなぐ存在」として、周囲の声に耳を傾けながら未来へ跳び進むキャラクターを表現したと説明されています。

紫色のキャラクターカラーにも意味があり、「安心」を象徴する青と「感動」を象徴する赤が混ざり合って生まれる色としています。

選考委員からは、3案の中でも特にインパクトが強く、これまでにない新しさがある点などが評価されています。

1.3 C案:「オレンジ色のキャラクター+モグラ」

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出所:東日本旅客鉄道株式会社

出所:東日本旅客鉄道株式会社

C案は、オレンジ色のキャラクターがポシェットにモグラを入れているユニークなデザインです。

設定では、土の中しか見たことがないモグラに、オレンジ色のキャラクターがさまざまな場所を見せてあげようとしています。

制作したクリエイターは、お出かけのワクワク感に加えて、オレンジ色のキャラクターが「何の動物なのか、いまいちわからないところ」にもこだわったとしています。

選考委員からは、不思議な魅力や、「見たことがない世界を見せてあげたい」という優しさなどが評価されています。

2. 新キャラクターは投票で決定。11月18日に発表へ

投票期間は2026年9月8日15時から9月23日23時59分までです。

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出所:東日本旅客鉄道株式会社

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年齢、性別、職業、国籍などを問わず、規約に同意した人であれば国内外から投票できます。ただし、1人1票です。

最も多くの票を集めたキャラクターが新たなSuicaのイメージキャラクターとなり、2026年11月18日に発表される予定です。

その後は新キャラクターの愛称を一般公募し、選考委員会で決定します。

3. なぜ「Suicaのペンギン」は卒業するのか?

ここで気になるのが、なぜ25年間も親しまれてきた「Suicaのペンギン」を交代させるのかという点です。

Suicaのペンギンは、2001年のSuica導入時からイメージキャラクターを務めてきました。東日本旅客鉄道株式会社は2025年11月の発表で、Suicaの認知度向上や利用促進に多大な貢献をしたとして、作者の坂崎千春氏とともに感謝を表明しています。

一方で、JR東日本グループは現在、Suicaそのものを大きく変えようとしています。

同社が2024年12月に発表した「Suica Renaissance」では、Suicaをこれまでの「移動と少額決済のデバイス」から、交通や決済だけでなく、地域や生活のさまざまな場面につながる「生活のデバイス」へ進化させる構想を示しています。

2025年11月の発表でも、Suicaが新しい次元へ進化することから、Suica誕生25周年となる2026年度末をもってペンギンを卒業し、新たなキャラクターへバトンタッチすると説明しています。

つまり、今回の交代は「人気キャラクターを新しくする」というだけの話ではありません。Suicaそのものの役割が変わるタイミングに合わせて、ブランドの顔も変える。そう捉えると、25年ぶりのキャラクター交代がより分かりやすくなります。