株式市場の振り返り-日経平均株価は3日ぶり反発、薄商いの中で最後は高値引け
2019年10月4日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 21,410円(+68円、+0.3%) 3日ぶり反発
- TOPIX 1,572.9(+4.0、+0.3%) 3日ぶり反発
- 東証マザーズ株価指数 870.4(+11.0、+1.3%) 3日ぶり反発
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,191、値下がり銘柄数:858、変わらず:102
- 値上がり業種数:22、値下がり業種数:11
- 年初来高値更新銘柄数:27、年初来安値更新銘柄数:24
東証1部の出来高は11億345万株、売買代金は1兆8,219億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。米国株がいったん下げ止まったこと等を好感する買戻しがあったものの、米国雇用統計の発表を控えて模様眺めムードが一層強まりました。売買代金は3日ぶりに2兆円を割り込み、9月9日以来の低水準となっています。
そのような中、日経平均株価は戻りを試す値動きとなりました。前場は昨日までの下落調整が継続して一時▲65円安まで下落しましたが、後場に入るとプラス圏へ浮上し21,400円を上回る勢いとなりました。結局、終わってみれば久しぶりの高値引けで(+68円高)、3日ぶりの反発となっています。
なお、TOPIXも同じような値動きで3日ぶりの反発となりました。
東証マザーズ株価指数は3日ぶり反発、売買代金は41日連続で1,000億円割れ
東証マザーズの出来高は4,085万株、売買代金596億円となり、いずれも概ね前日並みでした。新興市場は個人投資家の物色意欲の回復が見られず、売買代金は41日連続で1,000億円を下回っています。
ただ、一部主力銘柄に買戻しが入ったことで、株価指数は3日ぶりの反発となりました。依然として900ポイント回復前に足踏みが続いていますが、今後の個人投資家の動向に注目が集まりましょう。
ファーストリテイリングが続落、大規模リストラ報道のオンワードHDは一時▲10%弱安
個別銘柄では、ソニー(6758)、シャープ(6753)、村田製作所(6981)、京セラ(6971)などハイテク株の一角が上昇し、オリンパス(7733)とアドバンテスト(6857)は年初来高値を更新しました(アドバンテストの終値は下落)。
また、アステラス製薬(4503)やエーザイ(4523)など医薬品株の一角が大きく値を上げ、マツダ(7261)など自動車株も概ね小幅高で推移しています。
その他では、吉野家ホールディングス(9861)と日本マクドナルドホールディングス(2702)が3日連続で年初来高値更新となったことが目を引きましたが、日本マクドナルドの終値は小幅安でした。
これらを含め、全体的に目立って上昇した銘柄は非常に少なかったようです。
一方、前日大幅安となったファーストリテイリング(9983)は小幅続落となり、ニトリホールディングス(9843)、良品計画(7453)、ヤマダ電機(9831)など小売り株の一角も値を下げました。
また、前日に通期業績予想を下方修正した不二越(6474)が大幅安になったことを受け、ファナック(6954)やマキタ(6586)など機械株の一角も売られています。
その他では、ネット証券株への売りが止まず、大幅安のマネックスグループ(8698)が3日連続で年初来安値更新となったのが目を引きました。
なお、大幅な業績悪化から国内で約600店舗の閉鎖見込が報道されたオンワードホールディングス(8016)は一時▲10%安に迫る急落となり、終値も▲5%超安で引けています。
新興市場(東証マザーズ)では、メルカリ(4385)が4日続落となり、株価上昇が続いていたブシロード(7803)も反落しました。また、ドリコム(3793)が取引時間中に年初来高値を更新しましたが、その後は急落して終値は▲5%弱安で引けています。
葛西 裕一