3. 冬の電気・ガス料金支援はある?10月2日時点で発表なし

2026年の冬に支援を行うかどうかは、10月2日時点で政府から発表されていません。9月29日の閣議後記者会見では、赤澤経済産業大臣が今後の支援策について質問を受けました。

大臣は、今回の支援を、暑くなる夏への対応として電気の使用量が増える7月から9月に行ったものと説明しています。そのうえで、10月は一般に家庭の電気の使用量が減るとし、原油やLNGの価格の動向と、電気・ガス料金への影響を注視していく考えを示しました。

3.1 昨年の冬の支援は11月下旬の経済対策で決まった

昨年の冬の支援は、2025年11月21日に閣議決定された「「強い経済」を実現する総合経済対策」の施策の1つでした。補正予算の総額は5296億円で、2026年1月使用分から3月使用分までが対象です。

冬の支援があるかどうかは、今後の経済対策や補正予算の動きで変わります。決まった場合は、資源エネルギー庁や電気・ガス料金支援の公式サイトで発表されます。

4. 昨年の冬はいくら安くなった?2人以上世帯で3か月約7300円

昨年の冬の値引きは、電力の使用量がピークになる1月・2月使用分に重点を置いていました。電気は1・2月使用分で1kWhあたり4.5円、3月使用分で1.5円、都市ガスは1・2月使用分で1㎥あたり18円、3月使用分で6円です。

昨年の冬の支援は、2人以上世帯の平均で3か月7296円の値引きと試算されていた3/3

昨冬(2026年1月~3月)の支援で安くなった額の目安

出所:資源エネルギー庁「暖房費のかさむこの冬も、電気・ガス料金の支援を実施。よくいただく質問に資源エネルギー庁がお答えします!」をもとにLIMO編集部作成

資源エネルギー庁は、2人以上世帯の1月から3月の平均使用量をもとに、1世帯あたりの値引き額を試算しています。使用量は、電気が1月529kWh、2月527kWh、3月452kWh、都市ガスが1月48㎥、2月42㎥、3月41㎥です。

この使用量で計算すると、電気は5430円、都市ガスは1866円で、合計7296円(約7300円)安くなる見込みとされていました。

4.1 灯油は燃料油の補助で価格が抑えられている

暖房に灯油を使う家庭は、電気・ガス料金支援とは別の燃料油の補助が関係します。資源エネルギー庁は2026年3月19日から、ガソリンや灯油などの価格を抑えるため、石油元売りなどに補助金を支給しています。

2026年10月1日以降の灯油の支給単価は、1リットルあたり50.7円です。

5. 支援がない前提で、冬の光熱費をどう見積もる?

冬の支援が決まるかどうかが分からないうちは、支援がない前提で光熱費を見積もっておくと、家計の見通しが立てやすくなります。

目安になるのは、昨年の冬の請求額と使用量です。昨年の1月・2月使用分には1kWhあたり4.5円の値引きが入っていたため、月500kWhを使っていた家庭なら、値引きがない場合は同じ使用量でも2250円高くなる計算です。

都市ガスも、1月・2月使用分には1㎥あたり18円の値引きがありました。検針票やアプリで昨年の冬の使用量を確かめ、値引きの分を足した額で、冬の予算を組んでおくとよいでしょう。

徳田 椋
冬の光熱費は、毎月の固定費の中でも季節による振れ幅が大きい支出です。支援が決まれば負担は軽くなりますが、決まる前から家計を組むときは、支援がない場合の額で見ておくと安心です。

参考資料

徳田 椋