「ハボタンの寄せ植えリースに憧れるけれど、たくさんの苗が必要で費用もかかるし、センスもないので諦めている」
こんなお悩みを解決してくれるのが、私がここ数年、毎年作っている「ハボタン直播リース」です。

リース用のメッシュプランターと呼ばれるものに、ハボタンを寄せ植えするリースですが、私はこれを直まきでつくっています。リースの台にハボタンの種を密集して直まきすることで、大きく育たず、クリスマスの頃には緑の葉っぱと色づいた赤白のハボタンがとても素敵になります。

この「ハボタン直播リース」に必要な材料、作り方のコツについて、この記事内で私が作ったリースとともに紹介していきます。

この記事を書いている私は園芸歴約25年。自宅の庭がテレビCMの撮影舞台に使われたこともあり、現在はInstagramで5万人以上のガーデニング仲間とつながっています。

1. このガーデニング記事でわかる〈ハボタン直播リース〉3つのポイント

ココがポイント
  • 「種まきして育てるだけ」だから、費用を抑えられるうえ、デザインのセンスも不要
  • 8月下旬〜9月中旬に密に種まきし、害虫対策を行うのがカギ
  • 冬の寒さで赤白に色づき、クリスマス時期には美しいリースとして楽しめる

2. 苗を使わず種から育てる「ハボタン直播リース」今が準備のベストタイミング

ハボタン直播リースの完成形1/7

ハボタン直播リースの完成形の著者作成・撮影写真

著者作成・撮影

「ハボタン直播リース」といってもピンとこない方もいるかもしれませんが、リース用の台(メッシュプランター)にハボタンの種を密集させてまき、そのまま育てるだけのものです。

密集させて育てるので、ハボタンの株は大きくなりすぎず、小さな葉がぎゅっと詰まって小さく育ちます。冬の寒さに当たると色づいて、とても美しく、クリスマスリースのようになります。

種まき後は成長を見守るだけ。そのため、とても簡単なうえ、苗を購入してリースを作る場合と比べると、費用を抑えて格安でおしゃれなリースを作ることができますよ。

このハボタン直播リースは、実は種まきを8月下旬から9月上旬ごろまでに行う必要があります。まだまだ残暑が続く日々ですが、そろそろ準備を始めるタイミングです。

3. センス不要で誰でもおしゃれに!「ハボタン直播リース」

ハボタンの苗をアレンジした本格的なリース2/7

ハボタンの苗をアレンジした本格的なリースの著者作成・撮影写真

著者作成・撮影

ハボタンのリースは近年さまざまな場所で目にするようになりました。美しく組み合わせるセンスも必要となるため、少しハードルが高いと思われるかもしれません。

しかし、今回紹介している「ハボタン直播リース」ならセンスは不要。赤白の混合の種を適当にまいて育てるだけです。

何より、デザインを考える必要がないので、「センス良く植えられない」とお悩みの方、デザインなどが苦手な方でもチャレンジしやすいと思います。

4. 種から育てて低コストに!「ハボタン直播リース」の材料リスト

ハボタン直播リースに必要なもの3/7

ハボタン直播リースに必要なものの著者撮影写真

著者撮影

ハボタンを1苗ずつ植えて作るリースとは異なり、「ハボタン直播リース」の作り方はとても簡単。繰り返しになりますが、種をまいて育てるだけでおしゃれで素敵なリースが作れます。

ハボタン直播リースを作るのに必要となるのは、以下の4つです。

  • リース台(メッシュプランター)30cm程度
  • ハボタンの種、赤白ミックスを200粒から300粒程度
  • 培養土・赤玉土
  • オルトラン粒剤(殺虫剤)

ハボタンの成長した苗を植えるリースもとても素敵ですが、苗代が高いため、リースを1つ作るだけで4000円~5000円分もの苗が必要となります。その点、種なら1袋80粒ほど入って330円程度なので、かなり割安です。

ハボタン直播リースを作る際のポイントは、ハボタンの種を惜しみなく使うこと。3mmから5mmほどの間隔で密集させて植えられる種の量は、具体的には30cmのリースなら200から300粒は必要になるかと思います。

5. 7ステップで完成!ハボタン直播リースの作り方

  1. リースのプランターに培養土を入れ直接種をまく
  2. 虫の被害に遭いやすいので、市販の殺虫剤(オルトラン粒剤など)を土に混ぜておくこと
  3. 種まき時期は8月後半から9月中旬(お住まいの地域やその年の気候に合わせて調整してください)
  4. 発芽の適温は20度と低めですが、夜間その温度に近ければOK
  5. 1か月ほどでハボタンの葉っぱでリースが埋め尽くされる(←間引きは不要?)
  6. 12月ごろの低い気温に当たると、葉っぱが赤や白に色づいて完成
  7. 3月ごろまでそのままの状態で楽しめる

9月上旬、発芽が始まったハボタン直播リース4/7

9月上旬、発芽が始まったハボタン直播リースの著者作成・撮影写真

著者作成・撮影

「ハボタン直播リース」の作り方は上記のステップの通りとても簡単。園芸初心者さんも、初めてリースを作る方も、今の季節から準備できますので、個人的にもとてもおすすめです。

ちなみに、リース用のメッシュプランターに入れる土は、市販の培養土に赤玉土(小粒)を3割くらい混ぜるのが理想的です。培養土は、元肥入り/種まき用土など元肥なしどちらでもOKですよ。

6. ハボタン発芽の適温は20〜25度、涼しい場所に置くのがカギ

ハボタンが発芽しはじめたリース5/7

ハボタンが発芽しはじめたリースの著者撮影写真

著者撮影

ハボタンの発芽の適温は20度から25度です。今が植えどきのビオラより少し温度が高くても発芽しますが、近年の猛暑続きでは夜の気温が高いので、20度から22度ほどに下がる時期、もしくはエアコンの効いた部屋で発芽させます。発芽後は、すぐに太陽の日に当てましょう。

発芽後は、数日日陰に置くだけで激しい徒長が始まるので、暑くても発芽したら日に当てます。午前中だけ日が当たる場所がベストです。

園芸歴約25年の私の経験上、ビオラの場合はエアコンの効いた部屋での発芽が必要ですが、ハボタンは意外と屋外の涼しい場所でも発芽してくれます。

6.1 殺虫剤は必須!使わずに育てて全滅させた私の失敗談

ハボタンは、種から発芽して双葉から本葉が出始めると、虫に食べられてダメになってしまうことが多いです。

予防のためにも、植え付け時の培養土には土に混ぜるタイプの殺虫剤を入れておきましょう。私は「オルトラン粒状」という土にパラパラと撒くタイプの殺虫剤を使っています。

「虫対策は不要では?」と思われる方もいると思いますが、実はこの作業は必須です。私は数年前、この殺虫剤の「オルトラン」を入れずにハボタンを育てたら、虫に食べられてほぼ全滅してしまったという経験があります。無農薬で育てたい場合は、100均の防虫ネットでも張った方がいいかもしれません。

「ハボタン直播リース」を作る上での失敗は、ほぼ虫が要因ですので、虫対策はとても大事ですよ。

6.2 ハボタンの品種は、こだわらなくてOKです

「ハボタン直播リース」を素敵に見せる品種の選び方について紹介します。

ハボタンは、基本赤と白がありますが、両方を満遍なくまくことで赤と白が混ざり合い、さらに緑の葉っぱも残ることでクリスマスカラーになります。コストを抑えて楽しみたいときは赤白混合のハボタンがおすすめで、品種は問いません。

「タキイ種苗」や「サカタのタネ」などから赤白混合の種が300円~400円程度で販売されていますので、どれでも大丈夫です。

7. キャンドルと一緒に飾れば、クリスマスリースに最適かも

ハボタン直播リースにキャンドルを添えてクリスマスムードに6/7

ハボタン直播リースにキャンドルを添えてクリスマスムードにの著者作成・撮影写真

著者作成・撮影

ハボタン直播リースは、冬の寒さに当たると葉っぱが赤や白に色づきます。色づいた赤白と、色づかない葉っぱの緑が混ざり合い、クリスマスリースにぴったりです。

ハボタン直播リースの中心にキャンドルを置くと、クリスマスムード満点です。

ハボタンは季節的にクリスマスシーズンには色づくので、ぜひ楽しんでみてくださいね。

クリスマスが終わった後は、そのままお正月飾りや冬の彩りとして長く楽しめます。

8. 園芸歴約25年ガーデナーのひと言コメント

真冬のハボタン直播リース7/7

真冬のハボタン直播リースの著者作成・撮影写真

著者作成・撮影

「ハボタン直播リース」は、リース用のメッシュプランターと呼ばれるものに培養土を入れ、直接ハボタンの種をまいてそのまま育ててリースにするというもの。

種まきするだけでとても素敵なリースが作れるのが楽で、私は毎年この方法で作っています。種は1袋300円~400円程度ととても安いので、店頭に並び出したら始めてみるのがいいと思います。

まだまだ残暑が厳しいですが、夜間の気温が涼しくなってきたと感じたら、種まきのベストシーズンですよ。

9. 園芸歴約25年ガーデナーのひと言コメント

mappysgarden
多くの方に「つくりたい!」と声をかけてもらった「ハボタンリース」を紹介しました。
ハボタンの苗をたくさん買ってリースを作るとなるとコストがかかりますが、直播きで種から育てるなら、手軽かつコストを抑えて素敵なリースを作ることができますよ。私もここ数年、毎年今の季節に種まきをして準備をスタートしています。
美しく育てるコツは、虫対策をきちんとすること。そして寒さに当てることで、クリスマス頃に美しく色づく姿をたのしめますよ。

※本記事の情報は執筆時点(2026年8月31日)のものです。
※開花時期や生育スピードは、お住まいの地域や育てている環境によって異なりますので、ご注意ください。

参考資料

mappysgarden