子どもが健やかに成長できるようにと、児童虐待防止法・児童福祉法が改正されようとしています。この法改正に賛成する人も反対する人もいるでしょうが、大事にしなければいけないのは子どもたちとその子どもたちを育てる親です。虐待を行なう親がいる一方で、大多数の親たちは愛情をたっぷり注いで大切な我が子を育てようとしています。その中で、突然道路に飛び出そうとした子どもを引っ張ったり、言うことを聞かずに危険な目にあいそうになった子に荒い言葉でしかったりすることがあるかもしれません。
今までは比較的自分なりの方法でできたしつけですが、法律によって体罰・暴言を禁止にしてしまうことで、親たちが委縮してしまうのではないかと心配しています。何度も言うように、体罰・暴言が許されると考えているわけではありません。しかし、法律で決められてしまう怖さがあるのも事実。子どもを大切にしている人でも「もしかして体罰と思われたかな」「今のって暴言に入るのかな」など、まわりの目に怯えながらの育児になるのではないでしょうか。
子どもたちを虐待から守るには、しつけに対する考え方の徹底だけでなく、児童相談所のシステム再構築やもっと育児しやすい環境を整えることも必要なのではと思うのです。
川西 まあさ