近年は寒冷地でも夏の暑さが厳しく、筆者が暮らす秋田県でも最高気温が35度前後になることは珍しくありません。「寒冷地向き」と言われる、寒さに強く暑さが苦手な植物も、夏に枯れてしまいがちです。
一方で、寒冷地の中には一年のうち半分近くが雪に覆われている地域もあります。雪が少ない地域やあまり積もらない年でも、強い霜が降りたり吹雪に見舞われたりすることがあり、寒さに強い植物でなければ屋外に植えっぱなしで冬を越すのは難しい環境です。
そのため、寒冷地でできるだけ手間をかけずにガーデニングを楽しむには、寒さと暑さの両方に耐えられる植物を選ぶことが大切になります。
この記事では、秋田県で試行錯誤しながらガーデニングを楽しむ筆者が実際に庭で育てている植物の中から、「植えてよかった」と感じている、暑さ・寒さに強く植えっぱなしで毎年初夏から晩秋まで長期間花を咲かせてくれる多年草を3種、実際の写真とともにご紹介します。
※この記事では、筆者が実際に育てている植物をご紹介します。開花時期や育てやすさは、お住まいの地域や育てている環境、品種等によって異なりますので、ご注意ください。
- ナチュラルで涼しげな白い蝶のような花【ガウラ】
- 涼しげに風に揺れるナチュラルなうす紫色の花【クナウティア】
- 甘い香りと愛らしい花が魅力の【チェリーセージ】
1. 寒冷地の庭に「植えてよかった」植えっぱなしで初夏~晩秋花が咲く多年草4選
1.1 ナチュラルで爽やかな白い蝶のような花「ガウラ」
コンパクトガウラ イノセントフェアリー1/6
筆者撮影
ガウラは、すらりと伸びるしなやかな花茎に、蝶を思わせる可憐な花を咲かせる植物です。わが家の庭では、毎年5月下旬ごろから11月上旬ごろまで花を楽しめています。真夏でも涼しげに咲いてくれるのも嬉しいポイントです。
しなやかな枝が風に揺れるたびに蝶が舞っているように見え、ナチュラルガーデンにぴったり。筆者が植えている白花のほか、ピンクの花が咲く品種もあります。
日当たりのよい場所で育てるとよく育ち、花つきもよくなります。背丈が高くなる品種も多いので、扱いやすさを重視するなら矮性品種を選ぶのがおすすめです。
※参考価格:300円~700円前後(3号ポット苗)
矮性品種といえども思いのほかよく伸びるため、梅雨のころに一度、草丈の3分の1程度までバッサリと切り戻しています。切り戻し後は1か月程度でまた茎が伸びて、たくさん開花。冬は地際に葉が少し残る程度になるので、雪が降る前に株元で切り戻しておくと枯れ枝が残らずすっきりした姿になります。
地植えなら肥料をやらなくてもたくさん花が咲き、水やりもほとんど必要ないため、とても育てやすいですよ。
1.2 涼しげに風に揺れる淡い紫色の花「クナウティア」
クナウティア アルベンシス2/6
筆者撮影
クナウティアは、丸みのある花姿が可愛らしいナチュラルな植物。しなやかに伸びる細い花茎の先に淡い紫の花を咲かせ、風にそよぐ爽やかな雰囲気が気に入っています。
うちの庭では、5月上旬ごろから初雪が降る晩秋まで開花。草丈は1mほどになる品種なので、うちの庭では花壇の奥側に植えています。風の強い地域に住んでいることもあり、茎が倒れやすいので支柱は必須です。
筆者が植えたのは、「クナウティア アルベンシス」という品種。クナウティアには他にも、赤い花が咲く品種やあまり背が高くならない矮性品種も販売されています。
※参考価格:400円~700円前後(3号ポット苗)
クナウティアは日当たりと水はけのよい環境を好む植物。うちの庭でも、一日中たっぷりと日が当たる場所で育てています。
今年は、初夏の花が梅雨前にいったん咲き終わってしまったので、花がら摘みと切り戻しを兼ねて茎をカット。その後1か月ほどでまた花を咲かせてくれました。晩秋はガウラ同様、株元の葉だけ残して越冬するため、地際で切り戻しましょう。
真夏も花が咲きますが、寒さにも強いようで、春先から新芽を出していました。クナウティアも倒伏対策が必要なこと以外は肥料や水やりもほとんど必要なく、育てやすい植物です。
1.3 甘い香りと愛らしい花が魅力の【チェリーセージ】
チェリーセージ ホットリップス3/6
筆者撮影
チェリーセージは、フルーティーな香りのする可愛らしい小花が魅力の植物。近くを通るといい香りが漂ってきて癒されます。繊細な印象の花姿とは対照的に暑さにとても強く、初夏から晩秋にかけて次々と花を咲かせてくれます。
筆者の庭で育てているのは、赤と白の花色が目を引く「ホットリップス」という品種です。ナチュラルな雰囲気で、主張しすぎない鮮やかな赤色が庭の中でよいアクセントになっています。
日当たりがよく、風通しのよい場所でよく育ちます。乾燥や病虫害に強く、地植えであれば水やりの手間もほとんどかからない、育てやすい植物です。
※参考価格:300円~600円前後(3号ポット苗)
しかし、初雪が降るまで花を咲かせていたので撤去するタイミングに困り、雪が積もり始めてから地際を5cmほど残してカットし、そのまま放置していました。春になり、気温が上がり始めたころに根ごと引き抜こうと思ったところ、新芽が出ているのを発見。今ではたくさんの茎が伸びて、すくすくと育っています。
とはいえ、耐寒性が特別強い植物ではないため、今年の冬は切り戻し後にマルチングと風よけをしてあげる予定です。
2. 暑さ・寒さに強い多年草で、ローメンテな寒冷地ガーデン
筆者が秋田県の自宅の庭で育てている植物の中から、暑さにも寒さにも強く、植えっぱなしで毎年初夏から晩秋まで花を咲かせる多年草を3種ご紹介しました。
どれもナチュラルな雰囲気ながら、寒冷地の庭に植えっぱなしにできるたくましい植物たちです。真夏でも涼しげな雰囲気で花を咲かせ、真冬は雪の中でじっと春を待つ姿に、いつも元気をもらっています。
お住まいの地域の気候に合った植物を取り入れて、無理せず楽しめる庭づくりを楽しみませんか?
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鈴森 真樹



