新NISAが始まってから2年以上が経過し、「どう続けるか」を考える段階に入ってきました。

老後資金への備えが気になる50歳代、なかでも配偶者や子どもに頼れない独身の方にとっては、限られた時間のなかで非課税制度をどう活用し、どう継続していくかが重要なテーマになっています。

「毎月5万円」という金額を、15年間サボらずに積み立てられたら、資産はどこまで増えるのでしょうか。

本記事では、新NISAのメリットをおさらいしたうえで、50歳から65歳までの15年間、毎月5万円を積み立てた場合の資産額を利回り別にシミュレーションします。

あわせて、積立額別に「2000万円」を目指す場合の目安や、収入の増加にあわせて積立額を増やす方法についても確認していきましょう。

この記事の3つのポイント

  •  50歳から15年、月5万円積立の資産額は?
  •  2000万円到達には月9万円前後が目安
  •  収入増加時の積立額の見直し方も解説

 

新NISAの「メリット」をおさらい

まずは、新NISAを活用するメリットをおさらいしましょう。

新NISA「非課税」のしくみ1/3

新NISA「非課税」のしくみ

出所:金融庁「NISAを知る」

押さえておきたい6つの特徴

2024年1月に新設された「新NISA」には、資産形成を後押しする、いくつかの特徴があります。

①運用益が非課税になる

通常、株式や投資信託の運用益には20.315%の税金がかかりますが、NISA口座内での運用であれば、この税金がかかりません。

②非課税保有期間が無期限化された

旧制度にあった非課税期間の期限がなくなり、長期で保有し続けられるようになりました。

非課税枠が再利用できる

生涯非課税限度額(1800万円)のうち、商品を売却した分の枠は、翌年以降に再利用できます。

④いつでも売却・引き出しができる

iDeCoのように「原則60歳まで引き出せない」といった資金拘束がなく、必要なタイミングでいつでも売却して資金化できます。(※ただし、NISA口座を開設できるのは、利用する年の1月1日時点で18歳以上の方となります)

⑤「つみたて投資枠」と「成長投資枠」を併用できる

年間合計360万円まで、2つの非課税枠を組み合わせて投資できます。

⑥口座開設・維持にコストがかからない

口座管理料などの費用は発生しません。

これらの特徴を踏まえると、新NISAは「非課税で運用しながら、必要なときには柔軟に資金を活用できる」制度だといえます。

次の章では、実際に50歳から65歳まで積立を続けた場合、どの程度の資産を準備できるのかを見ていきましょう。

加藤 聖人
新NISAの非課税保有期間が無期限になったことや、いつでも売却できる自由度は、まさに「誰にも頼らず自分のペースで管理したい」という単身者のニーズに合っている制度だと感じます。ただし自由度が高い分、いつ・いくら引き出すかも含めて、すべて自分自身で判断する必要がある点は意識しておきたいところです。

【利回り別】50歳から65歳まで「毎月5万円」を積み立てたらどうなる?

50歳から65歳までの15年間、毎月5万円を積み立てた場合、資産額がどのように変化するのか、想定利回り別にシミュレーションしてみましょう。

※金融庁「つみたてシミュレーター」を使用
※本シミュレーションは、実際の運用結果を保証するものではありません。

試算結果:「毎月5万円」×15年×「年1〜5%」

【新NISA】想定利回り別「月5万円」積立投資シミュレーション結果2/3

【新NISA】想定利回り別「月5万円」積立投資シミュレーション結果

出所:金融庁「つみたてシミュレーター」をもとにLIMO編集部作成

  • 年1%:970万6000円
  • 年2%:1048万6000円
  • 年3%:1134万9000円
  • 年4%:1230万5000円
  • 年5%:1336万4000円

15年間の積立総額(月5万円×180ヵ月)は900万円です。利回り1%であれば運用による増加分は約70万円にとどまりますが、利回り5%であれば約436万円まで増加分が広がる計算です。

わずか数ポイントの利回りの差でも、15年間という期間では最終的な資産額に350万円以上の差が生まれることが分かります。

ただし、想定利回りが高くなるほど、価格変動のリスクも大きくなる点は理解しておく必要があるでしょう。