「どうしてあのとき…」後悔ばかりの日々

家族であるペットがいなくなってしまい悲嘆にくれるのは正常な反応ですが、ペットロス症候群が重症化して日常生活にまで影響が出てしまうのは防ぎたいもの。ペットロス症候群が悪化してしまう原因には、後悔の気持ちも。「もっといっしょにすごしていれば」「早く気づいてあげられたら」という後悔のエピソードもあります。

・突然「Aちゃんが動かない」というLINEが母から届きました。前に会ったときは元気で、お気に入りのおもちゃで遊んでいた柴犬のAちゃん。Aちゃんはもう10歳をすぎているおばあちゃん犬で、いつ体に変調があってもおかしくなかったのに「Aちゃんは元気だからまだまだ大丈夫」と考えてしまい、いきなりお別れになるなんて思ってもいませんでした。

・Bちゃんは突然体調を崩し、病院に連れていったけれど間に合わず助けられませんでした。当たり前のように、もっとずっといっしょにいられるものだとばかり考えていました。

「いつまでもいっしょ」は当たり前ではない

ペットを失ったあと、「こうしてあげればよかった」などといった思いがあふれてくるのは当たり前のことですが、できる限りその後悔を少なくすることもペットや飼い主にとって重要なことです。

いつかは別れがくるものだと考えておくことも、つらいけれど大切なこと。「いつまでも、いっしょにいることが当たり前」と考えてしまいますが、いつ体調に急な変化があらわれるかは誰もわかりません。そのため、いっしょにいられる時間を大切にすることが重要です。

ペットの終活

近年話題となっている終活ですが、人間だけではなくペットの終活も、飼い主の後悔を少なくするためには必要な場合があります。ペットが病気になってしまったら介護や葬儀はどうするのか、という「もしものこと」を考えておくことで、その場面に直面したとき「あのときああすればよかった」を少なくできる可能性がありますよ。

後悔がすべてなくなるわけではない

いつか必ず訪れるペットとの別れを忘れないようにしたり終活をしたりすれば、後悔がまったく残らないというわけではありません。いくら心の準備をしていても、どこか後悔は残ってしまうもの。ただ、心の準備をしておくことで、ペットとすごす時間の大切さを見つめ直し、もしものときの後悔を少なくすることはできるでしょう。

立ち直る方法や気分転換の方法とは

受け止めるところから

ペットが亡くなった悲しみを抱えたままでは、社会生活に影響が出てしまうことも考えられます。すぐに立ち直ることは不可能ですが、まずはペットの死を受け止めるところから始めてみましょう。いつまでもペットの死から目を背けていると、自分の気持ちの整理もできなくなってしまいます。

感情を共有する

自分の気持ちを整理できるようになったら、同じ体験をした人と話し合うのもおすすめです。自分の気持ちを聞いてもらうことで、悲しみなどの感情をため込みすぎないことにもつながります。

気分転換の方法

ずっとペットの死と向かい合っているよりも、定期的に気分転換をすることも大切です。疲労感が少ないなら運動をしてみたり外出してみたりと、自分にあった方法でリフレッシュしてみましょう。

自分のペースで向き合おう

ペットロスの重みは個人差がありますが、すぐにペットの死と向かい合うのではなく、焦らずに自分のペースで受け止めることが重要です。また、ペットにとって幸せな日々だったと思ってもらえるよう、たくさんの愛情を注ぎ、ともにすごす日々を大切にしましょう。

フェミエール