昨今、不動産価格の上昇を背景にして、新築ではなく中古物件を購入し、リノベーションして住む選択肢が注目されています。

ただし中古物件は、築年数や耐震基準、建物の担保価値によって住宅ローン審査に影響が出る場合があります。

また、物件購入費とリノベーション費用をまとめて借りる場合、ローンの組み方にも注意が必要です。

そこで本記事では、中古物件購入時に押さえておきたい住宅ローン対策を解説します。中古物件の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

※本記事に記載の金利などは執筆時点によります。

1. 【この記事でわかる3つのポイント】

  •  事前審査で約14.3%の人が経験する住宅ローンの審査落ち
  •  主な原因は収入に見合わない借入額や過去の支払い遅れ
  •  借り入れ額の減額や別のローン整理によるお金の条件見直し

2. 【宅建士が解説】審査に落ちる主な理由

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Chay_Tee/shutterstock.com

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住宅ローン審査には、落ちる原因があります。ここからは再申し込みに向け、審査に落ちやすくなる主な理由を解説します。

2.1 年収に対して借入額が大きい

住宅ローン審査では、年収に対して年間の返済額がどのくらいあるかを示す「返済負担率」が重視されます。

そのため、他のローンも含めて毎月の返済額が大きすぎると返済が難しくなると判断され、審査に落ちる可能性が高まります。

住宅ローンだけで考えるのではなく、現在の借入全体を含めて無理のない金額か確認することが大切です。

2.2 ローンや延滞履歴がある

過去にクレジットカードやローンの支払いを延滞していると、信用情報に記録が残ります。

金融機関は審査時に信用情報を確認するため、延滞や債務整理などの履歴があると、返済能力に不安があると判断されやすくなるでしょう。

特に、携帯電話端末の分割払い、リボ払い、カードローンの返済遅延などは見落としがちです。

2.3 勤続年数や収入が安定していない

住宅ローンの返済は長期にわたって行うため、金融機関は収入の安定性も確認します。

転職直後で勤続年数が短い場合や、歩合給・個人事業主などで収入に変動がある場合は、収入が安定していないという理由で審査通過が難しくなることもあります。

もちろん、勤続年数が短くても審査に通過できる可能性は十分にあります。

しかし、マイナス要因の一つになることもあるため、収入の推移や勤務先の状況を整理しておくことが重要です。

2.4 健康状態や物件評価に問題がある

住宅ローンでは、団体信用生命保険への加入が条件になるケースが多くあります。持病や治療歴により団信に加入できない場合、ローン審査に影響することがあります。

また、築年数が古い、担保評価が低いといった場合、物件としての価値が低く担保として使いにくいため、金融機関が融資自体を見送ることがあります。