海外のSNSでは、犬や猫といった動物を保護し、懸命に救おうとする「動物レスキュー」の様子を紹介した投稿がInstagramで注目を集めています。
今回、LIMO編集部がピックアップするのは、海外で動物保護をしているDogs 4 RescueさんのInstagramアカウント「@dogs4rescue」の投稿。
悲惨な状況で救助され、保護施設で里親を待ち続けた黒い犬が選ばれるまでの姿を動画で紹介してくださっています。
執筆時点で7200回再生、約1270件のいいね!がつくなど話題となった本投稿の中でも、特に胸を打たれるシーンやSNSでの反響をまとめてご紹介します。
また記事中では、犬猫の入手経路や経費の現状についても解説していきます。
※投稿の画像は【写真】をご参照ください。
1. サクッと読めるダイジェスト
救助されたペットの多くが、保護施設で里親を募集しながら暮らしています。犬や猫などにとって1番の幸せは、保護をされるだけでなく、新しい家族として迎え入れられ、永遠の家を手に入れることです。この記事では、長い間里親が見つからなかった黒い犬が、自分の家を手に入れるまでの様子をご紹介。救助時の悲惨な状況から救われ、スタッフの元で長い時間愛情を注いでもらい、新しい家で暮らすまでの過去と現在も交えてお伝えします。
2. この記事の3つのポイント
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衰弱した状態で救助された黒い犬が、保護施設で元気を取り戻す -
里親に選ばれないまま日々を過ごした黒い犬に、ついに新しい家族が見つかる -
「命を救う現場」を支える専門職の経済的リアル。獣医師・動物看護の年収はいくら?
3. 【救助された黒い犬】「オーティス」の悲惨な過去
海外のSNSで話題になっているのは、悲惨な状態で救助された黒い犬が保護施設で元気を取り戻し、新しい家を手に入れるまでの様子です。救われたオス犬の名前は「Otis(オーティス)」。
オーティスは、黒くて長い被毛に覆われた犬です。
中型犬以上の体格があり、白い毛が入り混じることからあまり若くはないようです。
救出当時は衰弱した状態で、頭部にケガを負っています。
顔や足が露出するほど、重い皮膚トラブルを抱えていました。
救出されたばかりのオーティスは、体に多くの傷を負っていて、見るに耐えないものがありました。
そんな心配をよそに、オーティスは保護スタッフの手厚いケアを受けて、少しづつ回復していきます。
保護施設で暮らし始めたオーティスは、ほかの犬たちに親しまれながら楽しく過ごしていました。
ほかの犬に里親が決まっても、オーティスが選ばれることはありません。
4. 【解説】なぜ選ばれにくい?保護動物の現場で知られる「ブラックドッグ症候群」とは
オーティスのように愛らしい性格でありながら、なかなか里親が決まらない背景には、保護動物の現場で長年議論されている「ブラックドッグ症候群(Black Dog Syndrome)」という現象が関係している可能性があります。
「ブラックドッグ症候群」とは、黒い毛色の犬や猫が、他の明るい毛色の動物に比べて譲渡が決まるまでに時間がかかったり、安楽死の対象になりやすかったりする傾向のことです。主な理由として、以下のポイントが挙げられます。
- 表情が読み取りにくい: 写真や動画において目や口元などの立体感が伝わりにくく、愛嬌が画面越しに伝わりづらい。
- 無意識の心理的影響: 映画や物語などで黒い犬が「不吉」「不気味」といった記号として描かれてきた歴史的背景から、無意識の苦手意識を持たれやすい。
実際、海外の複数の保護団体や研究データでも、黒い犬の平均滞在期間は他色の犬より顕著に長いことが報告されています。オーティスが施設で長く待ち続けた裏には、こうした「被毛の色による選ばれにくさ」という現実も存在していました。
5. 【選ばれた黒い犬】新しい家族の元で幸せに!
ついに里親に選ばれたオーティスは、新しい家族を手に入れました。
快適な家で過ごすオーティスの表情は穏やかで、充実しているのが伝わってきます。
コメント欄を見ると
- 「最高に素晴らしい人生を送ってね!」
- 「彼を救ってくれてありがとう」
など、オーティスへの祝福や、スタッフへの称賛の声が寄せられていました。
オーティスが、新しい家族の元で幸せいっぱいに暮らせますように!
――以上、海外のSNSで話題のワンちゃんでした。
6. 著者からの一言コメント
救出されたばかりのオーティスの姿に、胸が苦しくなりました。里親が決まるまでの道のりは非常に険しく、施設を運営し続ける難しさや厳しさなど、さまざまなことをオーティスから学んだ次第です。
この動画は、スタッフさんのオーティスへの愛情がたっぷり詰まっていました。(ライター 樋口郁美)
7. 「命を救う現場」を支える専門職の経済的リアル。獣医師・動物看護の年収はいくら?
オーティスのように重い怪我や皮膚トラブルを抱えた保護犬が再び元気になるまでには、保護団体の愛だけでなく、獣医師や動物看護師による高度な医療ケアが不可欠です。
しかし、命を救う最前線に立つこれらの専門職は、どのような労働環境・経済的リアルの中で活動しているのでしょうか。
厚生労働省「令和7年 賃金構造基本統計調査」を元にした就業者統計データによると、全国の獣医師の「平均年収は680万5000円(平均年齢38.7歳)」、動物看護従事者の「平均年収は351万9000円(平均年齢38歳)」です。
ハードな業務に対して動物看護師の過半数が給料に不満を抱く実情もありますが、2022年の「愛玩動物看護師」国家資格化などを背景に、今後の待遇改善や推移が注目されています。
動物医療を支える現場の詳しい勤務実態や給与に対するリアルな満足度は「獣医師・動物看護師の平均年収はいくら?国家資格化で注目の「給料とリアルな待遇」」で紹介しています。
参考資料
- 厚生労働省「職業情報提供サイト job tag」「獣医師」
- 厚生労働省「職業情報提供サイト job tag」「動物看護」
- 一般社団法人 日本動物看護職協会「動物看護師の勤務実態に関するアンケート調査」
- @dogs4rescue
樋口 郁美



