シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は100円ショップ「セリア」を展開するセリア(2782)の、2019年8月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2019年9月5日に更新されたセリアの2019年8月既存店売上高は、対前年同月比99.5%となりマイナス成長。内訳は、客数は100.3%とプラスとなったものの、客単価が99.1%とマイナス成長となりました。
一方で全社売上高は105.9%と、プラス成長となっています。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のこれまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は3月決算)。
既存店売上高は今期に入り、5ヶ月連続で対前年同月比マイナス成長が継続中。ただし8月は99.5%と今期の最高数値を達成し、プラス成長まであと一歩です。
全社売上高は、既存店が今期全ての月でマイナス成長の一方で、全ての月でプラス成長を維持しており、コントラストが際立つ状況となっています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社株価は、2018年1月の7,390円を天井に下落中です。階段状の下落が長期間続きましたが、本年6月以降は2,500円付近で値動きが停滞しています。ただし9月に入り、株価は上放れを見せつつあり、2,700円台に足を踏み入れた状態です。
既存店売上高は、今期に入り5ヶ月連続のマイナス成長で苦戦の反面、全店売上高は全ての月がプラス成長を維持しています。8月に回復を見せた既存店売上高が、今後プラス成長に転じることになるのかが注目されます。
参考資料:月次売上高
LIMO編集部