そもそも「何で勉強しなきゃいけないの?」という本質的な問いに、親自身はどう思っているでしょうか?「高い学歴があれば高い収入が得らえる」確かにそうです。でも、勉強の「目的」が誰かより優位であるためのものだったら、それは無味乾燥で不毛な気がします。勉強にもっと他の意味があることを、大人は体感的に知っています。学校を出たあとに「やっぱりもっと勉強しておけば良かった」と思ったとき、社会に出て自分が無知だと気付くとき、受験勉強を頑張ったという「自信」が自分の背中を後押ししてくれるとき…。

誰かのためでなく、自分のために勉強する…そのことを親子で体得していけば、これほど素晴らしいことはありません。「学ぶことは楽しいんだ!」と親が社会人になっても勉強することで身をもって示していれば、子供だって「なんか楽しそうだな」と勉強への偏見(笑)が薄くなるかもしれません。子供の評価は、親の評価ではありません。親の見栄のためでなく、子供と一緒に考え悩んで勉強の楽しさに気が付けたら一生の財産になったらいいですね。

堀田 馨