「貯蓄1000万円」と聞くと、かなりハードルが高いというイメージを持っているのではないでしょうか。しかも、この目標を30代のうちに成し遂げるとなると「不可能に近いのでは…」と諦めてしまう方もいるかもしれませんね。
しかし、35歳までに1000万円を貯めた人も実在します。高収入という訳でも、宝くじに高額当選した訳でもありません。
そこで今回は、成功例をもとにした、貯蓄1000万円を目指して取り組む際のヒントをお伝えします!
20代の貯蓄状況
20代といえば、「昇給や昇格はまだまだこれから」といった時期。年収もそこまで高くなく、貯金を増やす余裕がないというケースも珍しくないでしょう。
そこで、金融広報中央委員会が実施した「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]」(2018年)から、20代の貯蓄状況をみていきましょう。
この調査の結果、金融資産保有額の平均値は239万円、中央値が 85万円であるとなっています。金融資産を保有していない世帯を含むと、平均値は128万円、中央値は5万円とかなり下がります。
金融資産保有額が1000万円を超える人は、20代全体の1.7%と少数です。しかしまったくいないわけではありません。
その一方で、45.4%が金融資産非保有世帯となっています。同じ20代でも、貯蓄が1000万円以上ある人もいれば、ほとんど金融資産を保有していない人もいる…。このような金融資産格差を埋めるには、今後の貯金・貯蓄に対する取り組みが重要といえるでしょう。
※「金融資産を保有していない世帯」とは、預貯金や株式などの金融商品を保有していない世帯と、預貯金のみは保有していてもそのうち「運用または将来の備え」がゼロの世帯を指します。