アエリア、2Qは増収増益 IPビジネスの強化で安定領域を維持し通期では大幅増益を想定

2019年8月29日に日本証券アナリスト協会主催で行われた、株式会社アエリア2019年12月期第2四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。IR資料

スピーカー:株式会社アエリア 代表取締役会長 長嶋貴之 氏

エグゼクティブサマリ

長嶋貴之氏:みなさま、お忙しいところお越しいただきまして誠にありがとうございます。私から決算説明をさせていただきます。

まず最初に2019年12月期第2四半期業績報告について説明させていただき、次にセグメント別トピックス、最後に今後の経営方針について説明させていただければと思っています。

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3ページはサマリでございます。第2四半期の業績として、売上高が144億400万円で、前年同期比では6.3パーセント増加、営業利益が18億4,600万円で、前年同期比では9.7パーセント増加、EBITDAが23億8,800万円で、前年同期比では8.8パーセント増加となり、業績は堅調に推移し、利益率、伸びともに堅調な状態でございます。

トピックスといたしまして、3つセグメントがございますが、コンテンツ事業は子会社のリベル・エンタテインメントが配信する『A3!』『蒼焔の艦隊』および、前期から子会社となったサイバードの業績好調により増収増益となり、数字に貢献しています。

ITサービス事業についてです。ファーストペンギンのアフィリエイト広告の収益は縮小したものの、安定的に利益を上げるビジネスに成長していて、堅調です。

アセットマネジメント事業についてです。こちらは不動産市況の変化もあり、リスクコントロール的な意味合いをともなって売上高が減少していますが、セグメントとしては堅調に推移しています。

今期の見通しとしては、売上高は300億円で、前期から4.7パーセント減少、営業利益は32億円で、前期から70.5パーセント増加、EBITDAは43億円で、前期から30.7パーセント増加と、前期と比較して売上は若干減少しますが営業利益とEBITDAはともに大幅な増加を予定しています。

連結損益計算書

次に、第2四半期の業績報告の詳細を説明させていただきます。売上高は144億400万円で前年同期から8億4,800万円増加しており、比率でいうと6.3パーセントの増加、営業利益は18億4,600万円となり、前年同期から1億6,300万円増加しており、9.7パーセントの伸長、EBITDAは23億8,800万円となり、前年からは1億9,200万円増加し、増減率でいうと8.8パーセントの増加で、全体的にコンテンツ事業の実績の伸びが、全体的な数字を押し上げている状況でございます。

通期業績推移(売上高・営業利益)

通期の業績推移売上高と営業利益のグラフでございますが、現状は先ほどご説明したとおり、コンテンツの事業では『A3!』『蒼焔の艦隊』およびサイバードの『イケメンシリーズ』などの好調によって売上高・営業利益ともに進捗は堅調で、通期売上高予算として掲げる300億円に対して進捗率は48パーセントとなっています。

営業利益に関しては、予算32億円に対して進捗率が57.7パーセントということで、着実に数字を積み上げている状況でございます。

通期業績推移(EBITDA/EBITDAマージン率)

EBITDAとEBITDAマージン率についての説明です。前期および前々期と比較して、EBITDAは伸びております。過去3年間と比較しても、今期の予算に関しては最高益ということで、数字を上げております。それにしたがって、コンテンツの利益率が高いということもありますが、EBITDAマージン率も前期の10.5パーセントから14.3パーセントと、上昇傾向にあります。

今後の流れは、不確定の部分はあるのですが、今のところの数字の予想ということでスライドのとおり掲げさせていただいています。

セグメント別通期業績推移(売上高割合)

次に、セグメント別の業績推移についてご説明いたします。2019年第2四半期までの数字でございますが、前期と比べて、コンテンツ事業が47パーセントから59.5パーセントに伸びています。ITサービス事業およびアセットマネージメント事業に関しては、堅調に推移はしておりますが、コンテンツの伸びが大きいということでスライドのような比率になっています。

子会社のタイトルに関しても、今まではリベル・エンタテインメントの「A3!」が単体で売上と利益を上げていた形なのですが、現状は複数のタイトルで分散しているかたちになっており、業績に対する安定性がより増している状況です。

リベル・エンタテインメントだけではなく、サイバードのタイトルも数字に貢献しており、より安定性を維持できる体制になりつつあります。

セグメント別通期業績推移(営業利益割合)

セグメント別の通期業績推移のうち営業利益の割合についてです。先ほどご説明したとおりコンテンツ事業は利益率がもともと高いのもあり、前期の48.8パーセントから今期は80.5パーセントと、売上の伸び以上に利益に貢献している状況です。今後もこの傾向は続くと思います。

連結貸借対照表

次に、連結の貸借対照表についてご説明いたします。流動資産は189億7,700万円となり、借入金の返済や商品の減少などの影響を受けています。固定資産が88億2,300万円となり、資産合計で278億円となっています。流動負債が96億5,000万円で、固定負債が44億6,200万円でございます。前期と比べて借入金が14億円程度減っており、負債合計は141億1,200万円という数字になっています。

純資産は前期から10億円程度増え、136億8,800万円となりました。1株あたりの純資産に関しても、前期から伸びて580円79銭となり、着実に数字を上げている状況です。

キャッシュフローに関しましては、営業活動によるキャッシュフローが9億6,900万円、投資キャッシュフローがマイナス5億3,700万円、財務キャッシュフローがマイナス15億7,800万円という結果になっています。

コンテンツセグメントトピックス①

次に、セグメント別のトピックスを報告させていただきます。まず最初にコンテンツセグメントですが、こちらは子会社のリベル・エンタテインメントの『A3!』が引き続き好調で、配信開始から3年目で600万ダウンロードを突破という状況です。

CDなど周辺のビジネスも拡張しており、2.5次元舞台などのキャラクターIPビジネスに発展している状況でして、自社IPとしては非常に人気のコンテンツになっています。

今後リベル・エンタテインメントは新規タイトルとして男性向けのタイトルを手掛けますが、そちらも2019年秋から開始予定で、期待できるのではないかと思っています。

リベル・エンタテインメントに関しては『A3!』以外に『蒼焔の艦隊』という、戦艦を自分で操りながら戦うゲームがあり、男性ユーザー向けではあるのですがコンテンツセグメントトピックスとしては非常に堅調な数字を出している状況でございます。

コンテンツセグメントトピックス②

次に、もう1つコンテンツについてのトピックスです。サイバードの『イケメンシリーズ』という女性向けのタイトルがあり、さまざまなパターンの『イケメンシリーズ』があって、例えば戦国時代をモチーフにしたものやヴァンパイアをモチーフにしたものなど、時代によっていろいろなイケメンが出てくるタイトルでございます。

こちらは全世界でシリーズ累計会員数が2,500万人を突破している状況でして、シリーズの開始から約7年経ち、タイトル数は13本で、大ヒットのシリーズの1つでございます。最新作は2019年8月20日から配信されており、事前登録者が10万人で、今後の売上に貢献していくだろうということで現在力を入れているタイトルでございます。

その他、海外へも積極的に配信しており、北米・台湾・香港・マカオ・マレーシアなどのアジアが中心ですが9本のタイトルを展開していまして、日本以外でのコンテンツ配信にも力を入れている状況です。こちらも2.5次元の舞台を開催しており、非常に好評で、毎回多くのお客様にお越しいただけている状況でございます。

コンテンツセグメントトピックス③

この写真はリベル・エンタテインメント『A3!』のイベントの様子です。年に1回ほどユーザーさまを集めて満足感を高めていくイベントも開催しており、非常に好評で、ファンの方々が全国から集まっていただくイベントとなっています。

女性向けのイベントであるためコミュニティ的な要素が重要で、みなさまこのような機会を利用して自分の好きなキャラクターの話をしたり、自分の持っているグッズの交換をしたりするようなコミュニティができあがっています。単なるゲームのプレイヤーという枠だけにとらわれず、自分の好きなキャラクターをどう盛り上げていくかをみなさまで考えていただいている状況になっています。

コンテンツセグメントトピックス④

スライドの写真で示したイベントは、サイバードが4年連続で出展している「ANIME EXPO2019」という北米のアニメイベントでございます。『イケメンシリーズ』や『A3!』は海外での展開を進めていますが、このようなかたちで世界中のイベント(に参加し)、ユーザーネットワークを着々と積み上げている状況でございます。

コンテンツセグメントトピックス⑤

次に新規タイトルに関しましてご説明します。先ほど申し上げた『イケメン源氏伝』というタイトルは最近配信開始されています。(『イケメン源氏伝』は)サイバードからリリースされているタイトルでございます。

真ん中の『CUE!』というタイトルはリベル・エンタテインメントが自社開発したサービスの第4弾です。男性向けの、声優を育てるタイトルで、こちらも既存のアイドル・声優といったタイトルとは少し異なった味付けがされており、非常に期待できるんじゃないかと(考えています)。

まだ日にちは決まってませんが2019年の秋に配信予定となっており、現在はいろいろなプロモーションを進めながら盛り上げている状況でございます。事前登録者数が15万人を突破して注目されつつあり、非常に期待しております。

次に、一番右側は既に配信中のタイトル『アイ★チュウ』の新プロジェクトです。前作の『アイ★チュウ』は130万ダウンロードの人気作だったこともあり、こちらも非常に期待できるタイトルです。事前登録が7万人となり、アニメ化も決定していて、盛り上がりを見せてきています。

下半期にはいろいろなタイトルが開始されますので、今後の業績も期待できるのではないかと考えています。

今後の経営方針について

次に、今後の経営方針について少しご説明いたします。全体的な方向性としては収益性の向上が課題だと思うので、現在安定的に収益を生み出している事業はそのまま安定的に事業を進めつつ、より成長性の高い分野にリソースを積極的に展開していくという考え方でございます。

ゲームに関しては新しいタイトルを積極的に展開することによって以上の方針を実現していくかたちですが、今後はゲーム以外の軸を作っていくという意味合いで、周辺のIPビジネスにも積極的に力を入れていきたいと思っています。

1番目としては、全体的に変化が激しいITおよびゲーム業界において、安定的に収益を生み出す部分と成長性を維持する部分を両輪で実現していきます。非常に難しいバランスではあるのですが、今後もこのようなかたちで取り組んでいければと思っています。

2番目として、現在はキャラクターのIPや仕組み的な部分も含めて、さまざまな事業資産を持っています。その資産を活用しつつ、技術の進化をうまく使いながら、(成長マーケット領域へ)積極的に展開していきます。技術的なところでいうと、AIやブロックチェーンなどといった領域がありますが、そのような部分も早めにキャッチアップして、コンテンツやITサービスに生かしていきたいと考えています。

3番目として、もちろん各社それぞれでは収益性の向上を目指していくのですが、それだけでは達成できないグループの再編等も含めた収益性の向上に、各子会社の業績およびグループ寄与度を踏まえてグループ全体で取り組んでいきます。

4番目として、事業セグメント内および事業セグメント間で連携することによって、シナジーを創出していきます。以上、4つの方針に取り組んでまいります。

今後の経営方針について①事業ポートフォリオ構成①

次に、事業ポートフォリオの構成についてです。先ほどもあったようにコンテンツ事業が非常に伸びていますが、アセットマネージメント事業とITサービス事業に関しても安定的に伸ばしていく方針でございます。一時的にコンテンツ事業の売上高が増えることはありつつも、全体的には3つの柱を成長させていくイメージで考えています。

今後の経営方針について①事業ポートフォリオ構成②

コンテンツ事業内でも、ゲーム以外のポートフォリオが拡大しています。ゲームだけが収益源となってしまうと、どうしても短期間で(サービスが)終わってしまったり、ユーザーさまが飽きてしまって長期的に続かないという傾向あるのですが、『A3!』に関しましてはもう3年ほど数字を出し続けています。(収益の)要素としては、ゲーム周辺のアニメ、イベント、舞台、グッズなど、非常に幅広い範囲で収益源を確保しています。

今後の傾向もありますが、単にIPを創出するだけではなくて、その周辺のビジネスまで合わせて作り出していくという流れが必要なのではないかと考え、全方位で事業を展開しています。そうすることによって、リスクの分散も同時に実現していくことが可能になっています。今後のIPの新規創出に関しても以上の流れを継承して、安定的な事業を作っていくことをイメージしています。

参考資料:ゲーム以外のコンテンツビジネス

参考ですが、2019年9月からゲーム以外のコンテンツビジネスとして、有名人を使った動画のメッセージングサービスを始めようとしています。現在はさまざまな有名人との契約を進めているところでございます。簡単に申し上げますと、お誕生日のメッセージや結婚式のメッセージを有名人に送ってもらえるというものです。

申し込んだ人全員が送ってもらえるというわけではないのですが、まずはご自身の好きな有名人に申し込んでいただき、その中から抽選で何名かが当選するといったかたちです。当たった段階で支払いがなされるのですが、オークション形式というわけではなく有名人側で決めた値段を固定で支払うかたちなので、値段がつり上がるタイプではなくどちらかと言うと有名人側のファンサービス的な意味合いが強いサービスでございます。

彼らもユーザーとの接点が非常に限られているなかでこのようなサービスを使うことによりユーザーサービスが実現するため、非常にポジティブなご意見をいただきながら現在準備を進めているところでございます。

こちらも広く見れば有名人のブランドを用いたIPのビジネスであります。SNSのフォロワー数が100万人をこえ、世界中にフォロワーが存在するような方もおりますので、そのような方々の影響力をお借りしながら(ビジネスを)広げていくことを考えています。

今後の経営方針について②新規領域への展開①

次に、デジタル音声アシスタントについてです。まだ利用用途は限られるのですが、サイバードのなかのVoice UI事業として取り組んでおります。AIを使った会話や、Voice UIを使ったサービスなどもございます。

スマートスピーカーの台数は着実に増えているため、今後はこのような部分に関しても力を入れていきます。声の存在もキャラクターにとっては非常に重要なリソースであるため、このような事業にもキャラクターと連携するかたちで前向きに取り組んでおります。

今後の経営方針について②新規領域への展開②

次に、『A3!』と『イケメンシリーズ』の展開地域についてのご説明です。サイバードの『イケメンシリーズ』は日本、北米、香港、台湾、中国のほとんどの地域でリリース済みです。

「A3!」に関しては、サイバードが北米での展開を準備している最中でございます。中国での展開の準備も進めており、うまくいった国内既存タイトルは順次海外のパブリッシャーと連携しながら展開することを考えています。

今後の経営方針について②新規領域への展開③

次は、Vtuberのキャラクターについてです。サイバードが、日本語と英語を両方話せるバイリンガルのバーチャルYouTuberを展開しています。このような日本発のキャラクターのVtuberも、非常におもしろいコンテンツでございます。

(動画市場においては)順調にVtuber動画の再生数が伸びており、Vtuberへの関心の高さが見られます。今後もこのようなかたちでさまざまなプロジェクトを進めながら、コンテンツを開発していく流れを維持したいと思っています。

今後の経営方針について③グループ企業再編について

グループの再編に関しては、子会社の再編などグループの連携を随時進めている状況です。株式会社GG7の株式は譲渡させていただき、株式会社アスガルドに関しては清算を完了しています。

今後の経営方針について④セグメント内シナジーの創出

セグメント内のシナジーの創出についてです。2019年1月に設立したアエリアコンテンツ・ホールディングス(ACH)を中心として、一番力を入れている部分はコンテンツ事業であるため、この事業は引き続きシナジー創出のなかで一番力を入れている部分として、取り組んでいきたいと思っています。

リベル・エンタテインメント、サイバード、アリスマティックとあり、足りないリソースを3社間で補完しながら進めております。サイバードはもともとコーポレートの機能が強いので、それを他の会社に展開したり、開発体制を円滑にするために3社で人材の移動をしたり、開発手法もそれぞれの会社で違うため、いいところや悪いところを共有しながら改善していくなどしています。

また、サイバードの得意な部分としては今まで培ってきたソリューションがございますので、現在はそれにIPを乗せて新たなソリューションやコンテンツを作っていくという流れを積極的に進めています。私からの説明は以上になります。ご清聴ありがとうございました。

記事提供:ログミーファイナンス

参考記事

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