将来もらえる年金額や、老後のリアルな生活費に不安を抱く人は少なくありません。

公的機関の調査データをもとに、現在のシニア世代の年金受給額のリアルな分布と家計の収支実態、そして今からできる対策を解説します。

1. この記事でわかる3つのポイント

  •  厚生年金・国民年金ともに受給額の幅は広く、大きな個人差がある
  •  65歳以上の無職世帯では、夫婦・単身ともに毎月約3万〜4万円の赤字傾向
  • 働きながら年金をもらう場合、合計が「月65万円」を超えると一部カットされるが、厚生年金に加入し続ければ将来の年金を増やせる

 

2. 厚生年金と国民年金、みんな月いくら?

老後に受けとる年金額は、現役当時の年金加入状況により決まるため、個人差が生じます。

以下のグラフは受給額(1万円刻み)ごとの人数です。

これを見ると、その個人差がどれくらいかを把握できますので見ていきましょう。

2.1 厚生年金

厚生年金の平均額(全年齢)1/6

厚生年金の平均額(全年齢)

出所:厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

  • 〈全体〉平均年金月額:15万289円
  • 〈男性〉平均年金月額:16万9967円
  • 〈女性〉平均年金月額:11万1413円

※国民年金の金額を含む

厚生年金の受給額分布(1万円単位)

  • ~1万円:4万3399人
  • 1万円以上~2万円未満:1万4137人
  • 2万円以上~3万円未満:3万5397人
  • 3万円以上~4万円未満:6万8210人
  • 4万円以上~5万円未満:7万6692人
  • 5万円以上~6万円未満:10万8447人
  • 6万円以上~7万円未満:31万5106人
  • 7万円以上~8万円未満:57万8950人
  • 8万円以上~9万円未満:80万2179人
  • 9万円以上~10万円未満:101万1457人
  • 10万円以上~11万円未満:111万2828人
  • 11万円以上~12万円未満:107万1485人
  • 12万円以上~13万円未満:97万9155人
  • 13万円以上~14万円未満:92万3506人
  • 14万円以上~15万円未満:92万9264人
  • 15万円以上~16万円未満:96万5035人
  • 16万円以上~17万円未満:100万1322人
  • 17万円以上~18万円未満:103万1951人
  • 18万円以上~19万円未満:102万6888人
  • 19万円以上~20万円未満:96万2615人
  • 20万円以上~21万円未満:85万3591人
  • 21万円以上~22万円未満:70万4633人
  • 22万円以上~23万円未満:52万3958人
  • 23万円以上~24万円未満:35万4人
  • 24万円以上~25万円未満:23万211人
  • 25万円以上~26万円未満:15万796人
  • 26万円以上~27万円未満:9万4667人
  • 27万円以上~28万円未満:5万5083人
  • 28万円以上~29万円未満:3万289人
  • 29万円以上~30万円未満:1万5158人
  • 30万円以上~:1万9283人

月額1万円未満から30万円以上と、幅広い受給額に分布していることがわかります。

2.2 国民年金

国民年金の平均額(全年齢)2/6

国民年金の平均額(全年齢)

出所:厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

  • 〈全体〉平均年金月額:5万9310円
  • 〈男性〉平均年金月額:6万1595円
  • 〈女性〉平均年金月額:5万7582円

国民年金の受給額分布(1万円単位)

  • 1万円未満:5万1828人
  • 1万円以上~2万円未満:21万3583人
  • 2万円以上~3万円未満:68万4559人
  • 3万円以上~4万円未満:206万1539人
  • 4万円以上~5万円未満:388万83人
  • 5万円以上~6万円未満:641万228人
  • 6万円以上~7万円未満:1715万5059人
  • 7万円以上~:299万7738人

「年金生活」といっても、このように年金額はバラバラなのです。

当然ながら月々の生活費も個人差がありますので、年金だけで生活できるかどうか?も人によって異なります。

ちなみに、こちらで確認した年金月額は税金や保険料が引かれる前の額面です。手取りでは10%前後少なくなると見積もっておくと良いでしょう。