どんなに自分に合った仕事でも、パワハラ上司がいればモチベーションを保てないはず。なかには、嫌味とも受け取れるセリフで部下のやる気を打ち砕くケースもあるようです。
彼らは、一体どのような言葉を放っているのでしょうか。パワハラに繋がる心理とあわせてお伝えします。
パワハラをする心理とは
パワハラをする上司は、どのような心理によって行動に移しているのでしょうか。彼らが抱えている「メンタルの問題」について迫ってみましょう。パワハラの加害者は、次のような共通点が見られます。
・気が小さい
・自分に自信がない
・自分はリーダーにふさわしくないと感じている
・高圧的でないと他人を動かせないと思っている
こう見ると、普段の威圧的な言動と矛盾しているように感じたのではないでしょうか。その違和感こそが、「上司」という存在による「権威性の罠」。恐怖を感じて相手を威嚇している動物のように、あなたに対して怯えて攻撃的になっているのです。
この感情には、「生意気だ」「気に入らない」「生理的に受け入れられない」といったものも含まれます。こうした心理を、上司という立場を利用して攻撃しているのでしょう。
上司から放たれたキツい一言
上司の一言で、仕事のやる気が一気に低下した経験はありませんか?このような悩みを抱えている人は、意外と多く存在しています。2018年6月に養命酒製造が実施した、東京都勤務の20歳~59歳1,000人に対して行った調査をもとに見ていきましょう。
この調査の結果、「上司の言葉に疲れが倍増したことがある」という割合は41%でした。その具体的言葉は以下の通りです。(複数回答可)
1位…「常識でしょ」/「当たり前でしょ」(24.4%)
2位…「前にも言ったよね?」(23.9%)
3位…「まだ終わらないの?」/「仕事遅いね」(21.0%)
4位…「そんなこともできないの?」(20.7%)
5位…「やる気あるの?」(17.3%)
6位…「自分で考えてやれ」&「勝手にやるな」(15.9%)
7位…「仕事だから」/「プロなんだから我慢してやって」(15.4%)
8位…「暇そうだね」(14.9%)
9位…「忙しいから後にして」&「なんで早く言わないの?」(13.4%)
10位…「前例がないから」/「慣習だから」(10.7%)
どのセリフも、嫌味と思われる言い方ばかりでしたね。「後にして」と言ったのに「なぜ早く言わないのか」と問いただされると、矛盾した意見に不満を感じるのも無理はないでしょう。
また、上司の意見を聞こうと思ったのに「常識だ」「前にも言った」と返されると、もう頼りたくないと感じるはず。このような経験が積み重なると、上司との信頼関係が崩れていく可能性が高まってしまいます。