実は秋田県は、国内でも1、2位を争う成績上位県なのです。まずは、下記の調査結果をご覧下さい。

こちらは国立教育政策研究所の「平成31年度(令和元年度)全国学力・学習状況調査 調査結果資料【全国版/小学校】」の結果です。

【都道府県別・平均正答率 上位5県】
1位・秋田県(144点)
同1位・石川県(144点)
3位・福井県(141点)
4位・富山県(137点)
5位・東京都(135点)

上記平均正答率は、国語と算数2教科それぞれの平均点数の合計になります。対象は、全国の公立校に通う小学6年生です。ちなみに、全国平均正答率は「130.4点」でした。

そして、さらに確認して驚いたのが、同時に行ったアンケートによる回答結果です。

全国学力・学習状況調査では教科のテストだけではなく、同時に生活に関するアンケートも行っています。
「朝食は毎朝食べているか」「家庭で会話しているか」などといったアンケートですが、その中で筆者が着目したのが、「家で自分で計画を立てて勉強していますか」という質問と、「1日の学習時間」という点です。

この結果を、先程ご紹介した平均正答率上位5県に関して、調べた結果が以下の通りです。(表「正答率上位5県の生活に関するアンケート結果」参照)

正答率上位5県の生活に関するアンケート結果(国立教育政策研究所の資料をもとに筆者作成)

この数字を見て、驚きました!

秋田県の小学生は、自ら進んで勉強している意識があり、しっかりと1日1時間以上の勉強時間を確保している子が半数以上いるということなのです。

「自分で計画を立てて~・・・」に至っては、「している」「どちらかと言えば、している」をあわせると、なんと86.1%にもなります。

正答率上位の県は、それぞれ子ども自らが計画を立てて勉強している姿が見受けられますが、80%を超えているのは秋田県だけです。
この意識の高さが、学習面の結果に大きく結びついているのではないだろうか!?……と、筆者は思いました。

この学習姿勢の元になるのが『秋田式学習法』!!

自ら進んで勉強してくれる……そんな姿は、まさに母親の憧れる我が子の姿と言えるのではないでしょうか。
そんな学習姿勢をもつにはどうすれば良いのか?
その鍵を握るのが『秋田式学習法』なのです。

この『秋田式学習法』、実は家庭学習ノートに秘密があるのです。しかも、秘密という程大げさなものではなく、「自分で問題を出して、自分でやる」という、なんともゆる~くアバウトな家庭学習ノートなのです。

この家庭学習ノートのポイントは「自分で考えて、自分で解く」という点です。
そして、さらに大切なポイントとして「先生・親がそのノートに対してコメントをする」ということです!
子どもは自分の好きなことを、家庭学習ノートに書きます。漢字の書き取りだったり、計算式だったり。その課題の視点は、あくまで子ども任せです。

そして、先生と親は、そのノートにコメントを残します。
先生によっては教室で貼りだしたり、またはホームルームの時間で発表の場を設けたりします。
そのような家庭学習の取り組みを、小学校低学年から続けていき、学習姿勢を身に付けていくのが『秋田式学習法』です。

実は筆者も真似してみたのですが…

実は筆者も、息子が小学校低学年のときに『秋田式学習法』を真似してみようとチャレンジしたのですが…。

どうしてもマイナス面ばかりに目が向いてしまい、間違っているところ・ダメなところばかりを指摘してしまい、長く続けることができませんでした。

認めて伸ばす、自主性を尊重することが目的の『秋田式学習法』なのに…完全に、私の失敗でした…。
親も根気が必要な『秋田式学習法』
筆者の経験から分かるように、親も根気が必要な『秋田式学習法』ですが、その効果はデータの数値を見ても明らかです。

そしてやはりこのような学習に取り組む姿勢は、幼いうちから身に付けておくべきだと思います。
子どもに「勉強しなさい!」と言わなくていいなんて…憧れませんか(笑)?

幼稚園年長さんから小学校低学年のお子さんをお持ちのお母さん、『秋田式学習法』が気になりましたら、ぜひ前向きに取り組んでみてはいかがでしょうか。

【参考資料】
平成31年度(令和元年度)全国学力・学習状況調査 調査結果資料【全国版/小学校】」国立教育政策研究所

【参考図書】

最新版 やる気スイッチが入る秋田県式家庭学習ノートで勉強しよう!
主婦の友社
1100円(税抜き)
※価格は店舗により異なります。

白藤 さつき