3. 【二人以上世帯】平均貯蓄「2059万円」より実態に近いのは中央値「1264万円」
ここまでは少し遠い世界の話のように感じる方もいたかもしれませんが、ここからはより身近な暮らしに視点を移してみましょう。総務省の「家計調査報告(家計収支編2025年平均結果の概要)」によると、二人以上世帯の消費支出は月平均31万4001円(実質0.9%増)の一方、単身世帯は実質1.5%減と生活防衛の姿勢が見えます。
3.1 平均貯蓄額「2059万円」過去最高
一方、貯蓄面では、二人以上世帯の平均値が2059万円と過去最高な一方、実態に近い「中央値」は1264万円。約3分の2(66.1%)が平均以下であり、一部の高額貯蓄層が平均を押し上げる傾向にあります。
つまり、ニュースなどでよく目にする「平均2000万円」という高い数字に焦る必要はなく、より現実的な中央値の1264万円を基準に自分の足元を見つめ直すことが大切です。周囲のデータに振り回されることなく、ご自身の暮らしを守るための生活防衛や将来への備えを、まずはできるところからマイペースに始めていきませんか。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)/CFP®/J-FLEC認定アドバイザー
FP資格「CFP®認定者」及び「1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)」を保有。
早稲田大学卒業後、日本生命保険相互会社に入社し、生命保険・損害保険の実務および社内教育部署にて教材制作・研修企画に長年従事。独立後はファイナンシャルプランナーとして公正中立な立場から家計相談・ライフプラン設計などの相談実績を持つ。また、マネースクール講師としてNISA、iDeCoを含む資産運用、社会保障など幅広い分野で「お金の先生」として活動。特に公的年金制度の仕組み、老齢年金、障害年金、遺族年金といった厚生労働省管轄の社会保障分野に深い知見を持つ。
現在、株式会社モニクルリサーチのLIMO編集部にて、厚生労働省、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)といった官公庁の一次情報をもとに、信頼性の高い記事の企画・執筆・編集・監修を担当。J-FLEC(金融経済教育推進機構)認定アドバイザーとして、企業や学校への金融教育の普及にも尽力している。
大の犬好きで、現在も愛犬と暮らす。JADP認定の「動物介護士®」「動物介護ホーム施設責任者®」「ペットセラピスト®」の資格を取得。確かな金融知識を持ちながらも、生活者としてのリアルなライフスタイルやペットケアへの深い造詣を日々の活動の糧としている。
(2026年6月26日更新)