社会的に『就職氷河期世代』(ロスト・ジェネレーション)の問題が広く認識されるようになりました。現在、30代後半~40代の人は新卒の時期に景気悪化のあおりを受け、その後、正社員のルートに乗れなかったケースも目立ちます。
「就職氷河期」とはバブル崩壊期(1993年)から約10年ほどの時期。好景気から一気に転落した時期に就職活動を迎えた世代は「就職氷河期世代」と称されています。さらに追い打ちをかけるように年金不安が高まっている中、40代のお金事情についてデータから見てみましょう。
40代の貯蓄はどのくらい?
40代の貯蓄状況を他の世代と比較してみましょう。総務省発表の「家計調査報告(貯蓄・負債編)-平成30年(2018年)平均結果-(二人以上の世帯)」によると、40代の1世帯あたり貯蓄現在高(預貯金のほか、保険や有価証券などの金融資産を含む)の平均値は1012万円です。
世代別の1世帯あたり貯蓄現在高平均値
40歳未満:600万円
40歳代:1012万円
50歳代:1778万円
60歳代:2327万円
70歳以上:2249万円
【全体の平均値1752万円】
40代は教育費や住宅ローンなどの支出要因も抱えており、全体の平均値と比較すると大幅に下回っていることが分かります。