かつての筆者もそうでしたが、お土産交換している同級生を見ると、決して親しい間柄ではなくても、「羨ましいな」と感じてしまいます。そういう経験を踏まえて、筆者の子供達には学校でお土産を渡すことを禁止し、放課後に近所の公園で遊ぶ時に渡すことを徹底させています。

夏休み明けの公園では、女の子を中心にお土産の交換をしているのを見かけますし、男の子でもご当地お菓子を食べている姿も目にします。大半の家庭で、学校外で渡すことを守らせているようです。

本当に仲の良い数人の友達に渡してトラブル回避

また、どうしても子供がお土産を渡したがっている時は、本当に仲の良い子に限定しておくといいでしょう。あまりにも「友達」の幅を広げてしまうと、貰えなかった子から「どうして自分にはくれないの!」「もしかして嫌われている?」と要らぬ誤解を招きます。お土産ひとつで、人間関係がギクシャクするなどトラブルの元凶にもなるのです。

筆者の家では、そういったトラブルを避ける意味もあり、お土産を渡すのは就学前から付き合いのある近所の2人の幼馴染だけにしています。母親同士が連絡を取り合い、お土産のやり取りに関して「クッキーなどのお菓子系」など簡単なルールを決めています。こうして互いの親の理解の下、無理のない範囲でお土産交換を楽しんでいます。

複数のお土産を渡すのは避けるのがベター

夏休み中に色々な場所に出かけると、子供は複数のお土産を買いたがります。10連休になった今年のゴールデンウイークに、筆者の家では双方の実家に行くついでに様々な場所に出かけました。お土産屋さんに足を運ぶと、やはり子供はあれこれ欲しがります。

親としては複数のお土産は予定していませんし、そもそも事前にどの場所で買うか決めていたので首を横に振りました。複数のお土産は受け取る側に気を遣わせてしまいます。いくら子供が「友達にあげたい」と主張しても、複数のお土産を渡すのは避けた方が無難です。

お土産交換は無理のない範囲で行い「お土産選び」を学ばせよう

筆者は子供時代に友達にお土産を買う、といった行為を全くしたことがなかったので、大学生や社会人になってから「お土産の予算の組方」や「相手が喜ぶお土産選び」を試行錯誤しながら学んでいきました。

子供任せでお土産の交換をするとトラブルが生じやすくなります。しかし、お土産を一切買わない主義でいると、筆者のように大人になって苦労するケースもあります。無理のない範囲で、子供をサポートするようにお土産選びをしていくのが理想的ですね。

中山 まち子