近年女性達により「男性主義社会への抗議活動」が広まってきています。
日本でも、女優の石川優実さんが発起人となった『#KuToo運動』や、代表の福田和子さんが日本の避妊法の少なさに疑問を持ち立ち上げた、『#なんでないの』運動などが行われ、女性の社会の在り方を変えようと様々な人が立ち上がっています。
しかし、まだまだ「女性は男性よりも率先して子育てをするもの」「共働きでも家事を行うのは女性が主体」という風潮が社会からは抜けていません。なぜ男女平等が説かれ、令和の時代となった今も、このような考え方が抜けないのでしょうか。
「男は仕事、女は家庭」まだ消えない「昭和型家庭」の考え方
「女の子は結婚して男性に養ってもらえばいい」「手に職があればいいけど、それ以外の女性は男性に養ってもらうしかない」すべて過去に筆者が言われた言葉です。
「夫は外で仕事をし、妻は家庭を守るもの」このような家族の姿が大衆化したのは、高度経済成長期である1954~73年です。まさに昭和の真っ只中であり、その後平成に入った90年代には、夫も妻も外で働くという「共働き」の夫婦像が「夫は仕事、妻は家庭」の夫婦像を逆転しています。
また、2019年の現在においても共働きの夫婦は1000万世帯を超えて増加し続けているため、既に「昭和型家庭」を現在の家庭には当てはめることは出来ないと言えるのではないでしょうか。
しかし、そんな中でも、「昭和型家庭の考え方に賛同する人々」は一定数存在しています。
内閣が行った14年度の「女性の活躍推進に関する世論調査」では、「男性は仕事、女性は家庭」という考え方に賛成する、と答えた人の数は44.6%と半数近くに上りました。
共働きの家庭が増えてから25年以上経っても、男女全体で約2人に1人の人は昭和型家庭の在り方を推しているのです。