わが家は、おさがりの衣類やおもちゃを使って2人の息子の育児をしています。筆者のこだわりは、友人や親せきなどの親しい人たちからもらったおさがりを利用すること。おさがりには、友人たちの“わが子への想い”や子育てのヒントがたくさん隠されているのです。

そこで今回は、必要なサイズの衣類やおもちゃをジャストタイミングで譲ってもらうためのわが家のSNS活用法をご紹介しましょう。

子どもの成長ってものすごく速い!

筆者は、実家から遠く離れた地で暮らしています。また夫の実家も遠方にあるため、家族や親戚、親しい友人などが身近にいない環境で、初めての育児がスタートしました。

初の育児生活を送る中でまず驚いたのが、新生児に必要な衣類の多さです。筆者自身が敏感肌なので、わが子には肌にやさしい衣類を身につけさせてあげたいと思い、素材や原産地などにこだわったものを購入していました。しかし、育児を始めてすぐに衣類の数が足りないことに気付き、買い足す日々…。

そして、さらに驚いたのが子どもの成長の速さでした。衣類の質にはこだわりたい…しかし、すぐにサイズアウトしてしまう…これじゃ、お金がいくらあっても足りません。

SNSの投稿がきっかけで、おさがりを譲ってもらえることに

子どもが身につけるものだから、質は妥協したくない…が、お金はない…そんな母としての悩みをSNSに投稿したところ、地元の友人たちから思わぬ反響がありました。

「うちの子のおさがりでよければ、ぜひ使ってもらいたい!」
「いつかまた子どもができるかも?と思ってとっておいたけど、今のところ予定がないから使って欲しい!」など

グチにも似た単なるつぶやきだったにもかかわらず、友人たちから温かいコメントが返ってきました。ちょうどその数週間後にお盆休みの帰省を控えていたので、おさがりを譲ってくれると連絡があった友人たちに個別で連絡を取り、会う約束をしました。

おさがりには、知られざる“想い”が詰まっていた

友人A子は、乳児用の下着をたくさん譲ってくれました。A子は7歳と5歳の女の子のママです。
“子どもたちの洋服は、サイズアウトする度に親戚の子どもに譲ってきたが、乳児期の下着には思い入れがあり、これまで大切に保管していた。しかし長女が小学校に入学したことをきっかけに、そろそろ手放そうと思っていた。”とのこと。

思い入れのある下着だけに、上質な有名ブランドのもので古さも全く感じさせない素敵な品物ばかりでした。A子の長女ちゃんもその場にいたのですが、「私が赤ちゃんのときに着ていた服をこの赤ちゃんが着てくれるの?うれしいなぁ~!」と筆者の息子を優しくなでてくれたのを覚えています。

そして、1歳~2歳ころの男の子用の洋服を多数譲ってくれた友人B子。B子には、4歳になる息子が1人います。

“2人目が欲しくて妊活しているが、今のところ恵まれていない。生まれてくる2人目のために息子の衣類を全て保管していたが、なかなか妊娠しないことへの焦りからかサイズアウトした衣類を見る度にプレッシャーを感じ、辛かった。仲のよい友人がもらってくれるなら本望。”とのこと。

B子が譲ってくれた洋服は、サイズや種類ごとに分類され、すぐに使えるよう丁寧に保管されている様子が印象的でした。B子に2人目の子どもが産まれたらすぐに返すことを約束し、ありがたく譲っていただいたのです。

おさがりの衣類ひとつひとつに、想いや愛情が詰まっていることを実感するとともに、彼女たちが大切にしてきた衣類でわが子の育児ができることを幸せに思いました。またたくさんのおさがりは、家計にとっても有益なものとなりました。そして彼女たちからもらった子育てのバトンを、ここで止めてはいけないという使命感にもかられたのです。

SNSでおさがりの輪が完成!