家事も育児もできる「神旦那」。友人との会話で「え!そんなことまでしてくれるの?」と、他の家の旦那さんを羨ましく思った経験は一度や二度はあるのではないでしょうか。

筆者の夫も2人の子供が生まれた今でこそ家事や育児を自然にしてくれるようになってきましたが、家のことや子育てについてぶつかることや不公平感を感じることは何度もありました。そんな夫に変化を起こすことはできるのでしょうか。筆者および周囲のママたちの経験から実践してみたことを紹介します。

コミュニケーションをあきらめず、弱音を吐く

色々な友人の話を聞いて思ったのは、神旦那を持つ妻は夫とのコミュニケーションが多いという共通点があることです。一般的に男性は女性に比べて家事や育児の細かい部分にまでは気が付きにくく、自発的に行動するのが苦手な傾向にあるようです。

そこで夫が家事や育児をしないことに対して「自分でやった方が早いし、お願いして嫌な顔をされるのが苦痛」と妻が思い込み、「自分ばかり負担が大きい」と不機嫌な雰囲気で過ごすと夫婦の関係は悪化するばかり。夫も何かしたくても妻がイライラした様子だと「下手なことをしてよけい不機嫌にさせたら大変」と萎縮してしまうかもしれません。

筆者の経験ですが、2人目が生まれてから「赤ちゃんにつきっきりで上の子を上手にフォローする自信がない。おもちゃで散らかった部屋を見ると気が滅入る。あなたにしか頼れない」と、自分の不安な思いを夫に伝えてみました。すると、筆者と子供が寝た後におもちゃを片付けてくれたり、休日は上の子と2人で遊びに出かけてくれたりと、できる範囲で家事や育児をしてくれるようになったのです。

多分「なにがなんでも自分でやらなきゃ」と思っていたらストレスも溜まり、いずれは爆発していたと思います。言っても無駄だとあきらめずに、思い切って甘えてみるのも一つの手かもしれません。

子どもが父親を好きになってもらうための気配り

友人のAさんは、「子どもとの関係が良好になれば自然と夫も育児がしやすくなる」と教えてくれました。たとえば、子どもにおもちゃをせがまれた時は「パパが頑張って働いてくれているからおもちゃが買えるんだよ。だから買って良いかはパパに聞いてからにしよう」と毎回言い聞かせることで、子供が父親に感謝する機会を作るそうです。

そうすることで子どもたちと父親がコミュニケーションを取る機会も増えますし、子どもが父親を好きになれば自然と父子で過ごす時間も増えるというわけです。

このようなお膳立てをするのがシャクだという人もいるかもしれませんが、父親が育児参加してくれて子どもと出かけたり、お留守番ができるようになると、母親が自分のことに使える時間も増えて育児の負担が減り楽になります。

我が家でも実践してみましたが、やはり子どもから「ありがとう」や「パパ好き」と言われるのは父親としてかなり嬉しいようです。子どもと過ごす時間も増えると共に、オムツ替えや着替えなども夫から自主的にしてくれるようになりました。

家事は得意なことをやってもらい、やり方に文句は言わない