部下のやる気を上げるために、「とりあえず褒めておけばいい」と考える上司もいます。しかし、褒めることにはデメリットがあることも知っておきましょう。

たとえば、手を抜いても褒められるので、部下はいま以上に成果を上げなくなることがあります。また、上司に言われた通りに仕事をするようになるので、受け身になり、新しいチャレンジをしなくなることも考えられます。

褒めることには良い面もありますが、「褒められること」が当然になってしまうと、部下の成長を止めてしまう可能性があります。部下が期待以上の成果を上げたときなど、メリハリをつけて褒めることが大切です。

耳の痛い言葉を伝えるときは、まずは部下の行動を認める

上司としては、部下にとっては耳の痛いことでも伝えるべきときがあります。社会人としての基本マナーを守れていないなど、いま注意しないと部下が今後損するかもしれないときです。

しかし、ただ注意しても部下には伝わりません。部下を認めつつ、次の行動を促すように話すことが必要です。たとえば、電車の遅延で始業ギリギリに部下が到着したときは、以下のように伝えましょう。

「電車遅延でも間に合ったのは、余裕をもった行動をしているからだね。業務でも思ってもみなかったことが起こるかもしれないけど、慌てないように今回みたいに準備しておけるといいね」

まとめ

部下のパフォーマンスを上げ、”戦力”に育て上げることが上司の仕事です。そして、部下の成長には、上司の声掛けが重要な意味をもちます。

部下のためを思って、厳しいことを言いたくなることもありますが、結果として部下のモチベーションを下げてしまうことがほとんどです。キツイ口調になりそうなときは、「部下のやる気を上げることにつながるか?」と、冷静になって考えることが上司に求められている
といえるでしょう。

LIMO編集部