「自分だったらもっとうまくまとめられるのに」「こういうときには、社歴や経験の長さがものをいうのでは?」年下の上司を持つ人の中には、心ではそう思っている人もいるのではないでしょうか。転職が珍しくなくなり中途採用が普及し、成果主義が多く取り入れられている最近では、自分よりも年下の上司がいる人も少なくありません。パートとして働いている人は、年下の正社員に指示されることも多いでしょう。

年齢なんて気にしないとわかっているつもりでも、日常の様々なシーンで複雑な思いを抱いている人も少なくないと考えられます。今回は、年下の上司との付き合い方のコツをご紹介します。

その感情は嫉妬?それとも焦り?自分を見直す

まずは、年下の上司について抱いている複雑な感情を正直に吐き出してみましょう。決して誰かにいうのではなく、紙に書き出してみるなど自分ひとりでの作業になります。

「自分より経験がないのに出世するなんて、面白くない」「自分の方がもっとできるのに!会社は何もわかっていない」など主観的な思いが出てきたら、本当にそうなのか一度考えてみましょう。昇進は会社に認められたからこそできること。そのためには、仕事上のパフォーマンスを出すことはもちろんですが、周囲を巻き込む力や顧客やビジネスパートナーとの良好な関係といった総合的な観点から見られることが多いでしょう。

ある特定の面においては、あなたの方が秀でているかもしれませんが、他の多くの面ではその年下の上司の方が評価されているのかもしれません。そう考えると、相手に対する嫉妬よりも、もっと頑張ろうという気持ちになりませんか?

張り合わない!淡々と仕事で実績を出す

プライドの高い人の中には、年下の上司に指示されるとムキになってしまう人もいるようです。でも、そこで指示通りのことをしなかったり、意見を言うというよりただ反発したりするのは、大人の対応ではありませんよね。忘れてはいけないことはあくまで自分は部下であり、相手は上司であること。組織上の肩書きもそうですが、決定権や持っている情報など様々な面で上司と部下には差があるのです。

変に張り合おうとせずに、自分の仕事で実績を出すことに集中しましょう。

一対一の関係に閉じこもらない