まだまだ暑さが残るこの季節。暑さの中では大きなお腹を抱えた妊婦は特に、すべての行動が大変になってきます。筆者は昨年、8月末に第一子を出産。妊娠後期以降はずっと猛暑の中を過ごしました。筆者自身の経験から、残暑厳しい中での妊婦の乗り切り方の一端をご紹介します。

お腹が大きいといつも以上に暑い! そして痒みも…

ホルモンの影響から高体温になると言われる妊娠初期。その後、妊娠中期や後期は平熱になり、体温も下がっていくとされています。しかし、どんどん大きくなるお腹を抱えているとひとつひとつの細かな動きでさえ息が切れ、ただ日常生活を送っているだけなのに体がポカポカと暑くなっていくことも珍しくありません。

筆者の場合、妊娠後期ですでに妊娠前より体重が10キロほど増えていたため、とにかく当時は何をしても暑苦しく、室内でも汗をかいてしまうほどでした。そのため家にいる時にはクーラーをちゅうちょなく使い、夜寝る時にもタイマーにせず、かけっぱなしにしていました。

また、お腹が大きいとお風呂に入るのも面倒になりがち。しかし、夏は室内にずっといたとしても汗を大量にかいています。さらにホルモンの影響や大きくなるお腹の皮膚が伸びて乾燥することによって、体が痒くなることもしばしば。筆者は毎日シャワーを浴びていたにも関わらず、妊娠中はずっとこの痒みに悩まされ続けました。胸やお腹、手足など全身がどんどん痒くなって、産婦人科でもらった薬を毎日塗りたくっていたほど。

デリケートゾーンを清潔にするためだけでなく、汗による汗疹や痒みのある皮膚トラブルを防ぐためにも、暑くて億劫でも毎日しっかりシャワーを浴びることをおすすめします。その際には保湿のために、お湯の温度は熱めではなくぬるめにしておく方が痒みには効果的です。

夏の産休中は、ヒマと外出の面倒くささのせめぎ合い