漫画家の祭さんは、大明神さんと、小明神さんというチンチラさんと一緒に暮らしています。

大明神さんと小明神さんは、生まれながらのペットですが、本来のチンチラは、アンデス山脈の標高2000~5000メートルの高地で、いくつかの家族で構成されたコロニーという群れを作って暮らす野生動物。つまり、非常に社会性のある動物、イコール『自分以外の他者に対して配慮をしたり、愛情を持つことができる』動物なのです。

チンチラさんたちのふだんの様子を見ていても、自分によくなついているし、言葉も理解しているし、「犬や猫ほどではないけれど、社会性はあるんじゃないかなあ。」と、感じることもしばしば。すると祭さんは、「そういえば、実家で飼っていた犬が子犬の頃、いたずらで死んだふりをすると、すごく心配してくれていたなあ。」と、思い出します。

飼い主に愛情を抱くのも社会性をもった動物の特徴。ならば、ちょっと試してみたい…。

散歩中の大明神さんと小明神さんを見ながら、ふと思いついた祭さん。いきなり「うっ、苦しい!」と叫んで、床に倒れこみます。驚くチンチラさんたち。倒れた自分にしがみつき、悲しげな声をあげる大明神さんと小明神さんの姿を頭の中で想像しつつ、「さあ、どうでる?思い切り、(飼い主のことを)心配するがいい…」と、祭さんは心の中でつぶやきます。

すると次の瞬間。小明神さんが鋭い歯を立てて、祭さんのアキレス腱あたりを攻撃しはじめます。しかも、ザクザクと何回も!一方、頭によじ登り、ちょうど瞼の上あたりに足をおいて立ち上がる大明神さん。目を閉じているとはいえ、もろ眼球に圧がかかって痛い…。

「思っていたのとだいぶ違う!!!!!」

彼らなりに心配してくれているような感じはするものの、思ってたのと違うチンチラさんたちの様子に、「試すんじゃなかった…。」と後悔しきりの祭さんなのでした。第17話もお楽しみに。

【マンガ記事】チンチライフ!

チンチラの大明神と小明神、そして漫画家の祭さんの3人(?)が織りなす、ドタバタな毎日。チンチラって何?という方から、チンチラの飼い主さんまで、初めて情報からディープなチンチラ情報まで、楽しくお伝えしていきます。

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