子育ての責任や負担が大きくのしかかるワンオペ育児。頼りたい時に頼る人がおらず、多くの母親が不安やストレスを抱えながら耐えています。中には「夫に育児を手伝ってほしくてもまっすぐ帰ってこないし…」というケースも。母親がストレス限界になる前にできることを紹介します。

ワンオペ育児は母親だけではなく子どもにもストレス!?

ただでさえ慣れない育児で、さらにワンオペとなると、心配事も山のように出てきて心身共にストレスが溜まるもの。たとえば、子どもがご飯を食べない、夜寝ない、言葉が遅い、癇癪がひどいなど、「相談したいけど、いきなり保育士さんや医師に相談するのは勇気がいる…」と、一人で悩みを抱えてしまう人も多いでしょう。

このような状況では気持ちがどんどん暗くなりますし、寝なかったり食べてくれなかったりする子どもに対して衝動的に怒りがこみ上げてキツイ言葉を投げてしまうなんてこともあるでしょう。そんな時にフォローしてくれる人がいれば少し落ち着くことができるかもしれませんが、子どもと母親だけの空間で、イライラのやり場が他にないと子どもにもストレスがかかることになってしまいます。

ワンオペ育児に頼りきりで家にまっすぐ帰らない「フラリーマン」

2019年3月にSMBCコンシューマーファイナンスが発表した『30代・40代の金銭感覚についての意識調査 2019』によると、「仕事が終わってもまっすぐ帰宅はせず、ブラブラ寄り道をしながら帰ることがある」と答えた割合は、男性が54.1%。女性が43.7%。

また、「家事(または家事・育児)の負担は自分に過度に集中していると思うか」という問いに「非常にそう思う」「ややそう思う」と答えた女性は76.0%にのぼります。

「働き方改革」によって残業への風当たりが強まるなど、以前に比べると仕事を早く切り上げて帰ったり、有給も取りやすい環境になっています。それにも関わらず、まっすぐ家に帰らないのはなぜでしょう。

昭和の高度成長期〜バブル期にかけては男性は仕事で夜遅くまで働き、飲みにいくのが当たり前の光景でした。平日は仕事が全てで、育児や家事は全くしていない父親像が記憶にある現代の父親たちは、自分がどのように家事や育児に参加すればよいのかが分からないのかもしれません。

それに、仕事でのストレスを抱えてすぐに家に帰って育児や家事となれば、父親も休息する時間が皆無になってしまいます。少しの時間だけでも「仕事のことを整理するためにワンクッション置きたい…」これが、まっすぐ家に帰らないフラリーマンの本音かもしれません。

しかし、子どもの食事や寝る時間などを計算すると、悠長にフラリーマンの帰りを待つなんてことはできません。「早く帰れるなら子どものお風呂や、食器の片付けを手伝ってほしい」という気持ちもある一方で、「変な時間に帰ってきて寝かしつけの邪魔になるくらいなら、子どもが寝た後に帰ってきてほしい」と、ますますワンオペ育児に拍車がかかってしまうのです。

ストレスの限界になる前にできることは?