実際に2000万円を用意するとなれば、早いうちから老後に向けた備えに取り組む必要があります。「まだ何も始めていない」という方は、ライフプランを立てるところからスタートするといいでしょう。

ライフプランを立てるには、まず「老後資金以外に必要なお金の存在」を把握することが大切です。

今後予想される費用を、すべてリストアップしていきましょう。具体的には、「教育費」「マイホームの購入にかかる費用」などに加え、「旅行代」「マイカーの購入費」など自身に必要なものをすべて購入しそうな時期も併せて書き込んでみてください。このスケジュールを参考に、「何歳までにいくら」という目標貯蓄額の目安を定めておきましょう。

お金を貯めるには習慣づくりから

ライフプランに沿った目標貯蓄額を定めたら、次は「お金が貯まる習慣」を身につけていきましょう。具体的なヒントを挙げていくので、ぜひ実践してみてくださいね。

家計簿をつける

家計簿をつけるメリットは、「自分の出費の癖」を把握できること。細かく記入するのが煩わしいと感じる方は、ノートに毎日の支出を書いておくだけで充分です。思いのほか使いすぎている項目や削減すべき項目を発見できたり、小さな節約を楽しめるようになったりと、さまざまなメリットが期待できます。

お弁当を用意する

「お昼は毎日外食している」という方は、ぜひお弁当を作ってみましょう。たとえば1日1000円のランチを食べていた場合、300円でお弁当を作るようにすると、その差額700円×20日=月1万4000円を貯蓄にプラスできます。年間で考えれば、1万4000円×12カ月=16万8000円。お弁当づくりの習慣を継続できれば、思いのほか大きな額を生み出すことができます。

購入予定リストを作成する

家にストックがある日用品を新たに買ってしまった、その場の勢いで不要なものを購入した……といった経験はありませんか?

このような浪費は、普段から「購入予定リスト」を作っていれば防ぐことができます。買うべきものの金額や時期を定期的にメモしておくと、予定外の商品での浪費を避けられるでしょう。

まとめ

2000万円というのは、あくまでも一般的な目安。これまでの就労状況などによっても老後に必要な額は大きく変わってきますので、自分の状況を加味した額を試算してみると良いでしょう。

その上で、お金を貯める習慣がしっかり身に付けば、思っていた以上に老後資金を貯蓄できる可能性もあります。「2000万なんて金額は無理だ」と最初から諦めてしまわず、今できることからコツコツと取り組んでみてくださいね。

【参考】

『「老後の貯金」に関するアンケート』旅行サイト「エアトリ」調べ

LIMO編集部