6月がスタートしました。カレンダーを見て「今月は祝日がない……」と少し憂鬱な気分で出勤された方もいるかもしれません。

日々の業務が単調に感じられがちなこの時期ですが、今あなたが毎日頑張って働いているその時間は、将来受け取る「厚生年金」という形で確実にご自身へ還元されていきます。

「せっかく一生懸命働くなら、老後は月に30万円くらいもらいたいな」と理想を描く方もいるでしょう。では、実際にそれほど多くの年金を受け取っている人はいるのでしょうか。

2026年1月に公表された「令和8年度(2026年度)の年金額改定」の内容もふまえ、厚生年金を月額30万円(2カ月で60万円)以上受け取っている人がどれくらいいるのか、その割合を最新の統計データから見ていきます。

あわせて、年金制度に関する代表的な誤解についても解説します。

1. 【2026年度の年金額改定】標準的な夫婦世帯の厚生年金は4495円の増額に

2026年1月に、令和8年度における年金額の見直し内容が公表されました。

この改定では、物価や賃金の変動を反映し、年金額が引き上げられることになっています。

▼令和8年度 年金額の例(月額)

  • 国民年金(満額・1人分):7万608円(前年度より1300円増)
  • 厚生年金(標準的な夫婦世帯):23万7279円(前年度より4495円増)
    ※上記の厚生年金額は、平均的な収入(平均標準報酬額45万5000円)を得て40年間就業した夫と、その期間に専業主婦であった妻の基礎年金を合わせたモデルケースの金額です。