3. 私はもらえる?老齢年金を受給している人がクリアすべき世帯・所得の条件

老齢年金生活者支援給付金を受け取るには、次の3つをすべて満たすことが必要です。

  • 65歳以上の老齢基礎年金の受給者である
  • 同一世帯の全員が市町村民税非課税である
  • 前年の公的年金等の収入金額とその他の所得との合計額が昭和31年4月2日以後に生まれの方は90万9000円以下、昭和31年4月1日以前に生まれの方は90万6700円以下である

3.1 手続きの流れ

新たに年金生活者支援給付金の対象になる方には、日本年金機構から請求書(はがき型)が送付されます。必要事項を記入して返送すれば、申請の手続きは完了です。

受給中の方は要件を満たす限り自動継続されますが、前年の所得が増えると翌年度に支給が止まる場合もあります。

3.2 「はがきが届かない」ときの対処法

「はがきが届かない=対象外」という思い込みは禁物です。転居後の住所変更が遅れた場合や、初回受給時の手続き漏れがあった場合などは、はがきが届かないことがあります。

「要件に該当しているかも?」と感じたら、「給付金専用ダイヤル(0570-05-4092)」または最寄りの年金事務所に問い合わせることをおすすめします。

「なぜ届かないのか」を確認するだけでも、数万円〜数十万円の差が生まれることがあります。

3.3 健康に投資して長く働くことが老後家計の最大の強みになる

老後の家計を安定させる根本的な方法のひとつは、できるだけ長く就労収入を確保することです。健康への投資(定期検診・適度な運動・食習慣の改善)を通じて働ける状態を維持することが、年金以外の収入源を持つための土台になります。

就労収入があれば、老齢基礎年金をすぐに受け取る必要がなくなります。繰下げ受給を選択すれば、1カ月遅らせるごとに0.7%増額され、70歳まで繰下げると42%増、75歳まで繰下げると最大84%増になります。可能な限り繰下げるほど、長生きリスクに備えられる仕組みです。

ただし、重要な注意点があります。老齢基礎年金を繰下げている期間は「老齢基礎年金を受給していない状態」になるため、年金生活者支援給付金(老齢)の受給要件を満たしません。

老齢基礎年金を繰下げている期間は、この給付金を受け取れません。繰下げ受給による年金増額と、年金生活者支援給付金を受け取れない期間の影響を比較し、収入・資産・健康状態を踏まえて慎重に判断することが必要です。