株式市場の振り返り-日経平均株価は反落、指数銘柄入れ替え等で商いは大幅増加

2019年7月31日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,521円(▲187円、▲0.9%) 反落
  • TOPIX 1,565.1(▲10.4、▲0.7%) 反落
  • 東証マザーズ株価指数 904.9(+1.6、+0.2%) 3日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:547、値下がり銘柄数:1,525、変わらず:78
  • 値上がり業種数:4、値下がり業種数:29
  • 年初来高値更新銘柄数:68、年初来安値更新銘柄数:51

東証1部の出来高は13億5,088万株、売買代金は2兆6,650億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。決算発表以外に目立ったニュースがない中、FOMCを控えた様子見スタンスが支配的となりました。

ただ、日経平均株価の採用銘柄入れ替えに伴う売買、及び、月末特有のリバランスなどが発生した結果、売買代金は2兆5,000億円を上回っています。決して活況な商いではありませんが、久々の盛り上がりを見せました。

そのような中、日経平均株価は終日マイナス圏で推移しました。米国株安に加え、前述したリバランス売買の影響が出た形です。ただ、前場の終盤に一時▲233円安まで売られる場面がありましたが、一段の下押しはなく、終値も何とか21,500円台を維持して終わりました。

なお、TOPIXも同じような値動きで反落しています。

東証マザーズ株価指数は3日続伸、売買代金は11日連続で1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は4,158万株、売買代金671億円となり、いずれも前日より減少しました。依然として個人投資家の物色意欲は停滞しており、売買代金は11日連続で1,000億円を下回っています。

ただ、株価指数は小幅上昇となり、3日続伸となりました。終値は連日で900ポイント超えとなりましたが、今後の展開は引き続き個人投資家の物色意欲回復次第と言えそうです。

ソニーが急騰で年初来高値を更新、場中に決算発表の第一三共は上場来高値を記録

個別銘柄では、前日に決算発表を行ったソニー(6758)が一時+7%高に迫る急騰となり、年初来高値を更新しました。

また、医薬品株では後場に営業利益+9割増益の好決算を発表した第一三共(4568)が一時+8%高まで急伸して年初来高値更新(上場来高値でもあります)となっています。

その他では、前日にQ1の大幅増益決算を発表したZOZO(3092)が一時+13%超高の爆騰となり、終値も+11%超高で引けたのが目を引きました。

一方、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)が売られて年初来安値を更新し、自動車株では日産自動車(7201)が再び年初来安値更新となりました。

また、取引時間中にQ1決算を発表したデンソー(6902)、三井物産(8031)などが発表後に急落し、アイシン精機(7259)は年初来安値を更新するまで下落しています。

その他では、前日に決算を発表した任天堂(7974)が大きく値を下げ、トヨタ自動車(7203)や東京エレクトロン(8035)も下落して終わりました。

新興市場(東証マザーズ)では、前日にサッカーJリーグの強豪鹿島アントラーズの経営権取得を正式発表したメルカリ(4385)が一時急伸しましたが、終値は小幅高に止まりました。一方、ジーエヌアイグループ(2160)が3日連続で年初来高値を更新したのが目を引きました。

葛西 裕一