夏休みは、なんだかんだ親子の接点が増えるもの。子供とこんな会話でカチンときたことありませんか?「どこへいくの?」「別にどこだったいいじゃん」「宿題は?」「別にいつやったっていいじゃん」思わず「何様だ?」と思ってしまいますよね。中3、小6の反抗期真っただ中の娘二人にイライラするのは日常茶飯事です。

でも、敵を知れば百戦危うからず。憎き反抗期が起こるメカニズムを理解すると、愛おしいものに変身します。「は?反抗期が愛おしい?」はい、反抗期がとても大事に思えるようになる3つのポイントを知れば、向かうところ敵なしです!

その1:そもそもどうして「反抗期」ってあるの?

反抗期は、生物学的には胎児期、乳児期に次いでカラダがグンと伸びる時期です。また「第二次性徴」、つまり性的な成熟が進む時期です。子供が女らしく、または男らしい体つきに変化することに親だって戸惑いますよね。それ以上に、子供たちは戸惑っています。さらに、見た目だけなくホルモンバランスも急に変わるので、気持ちも不安定になります。心理学では「第二の誕生」と呼ばれる時期です。

身体の成長・性的な成熟・ホルモンバランスの急激な変化・思考力もバージョンアップと変化が多い上に急激すぎて、本人も順応するのが大変なのです。「今までの自分じゃない!」という戸惑いだらけなのです。

それらの成長は、親から自立するためのもの。生まれてから心地いい場所を提供してくれた親にいきなり「すいません、今日から自立します」といえるコミュニケーション力はないので、親を振り払うためにぶっきらぼうな態度や物言いになったりする・・・それが「反抗期」なのです。

学校のカウンセリング室の先生の中には、反抗期が訪れたら「赤飯を炊いて下さい」とか「バンザイー!」と喜ぶ先生もいます。反抗期は「正常な発達段階」なのです、ない方がむしろ困るのです。

その2:不機嫌・自意識過剰がデフォルト

「うるせえ!クソババア」というような反抗的な態度や言葉だけが、反抗期の特徴ではありません。中3の娘は、とにかく朝眠そうで不機嫌です。夏休み中、朝ごはんの時に起きてきて食べはするものの、食べ終わったらソファーでゴロンとしてまた寝ています。これから仕事に行く親としてはカチンときます。「やることやんなよ!(受験生ですから)」と促しても「あとで」とビクともしません。

また、人からどう見られているか?も、親的には「は?何でそこまで?」と思うくらい気にするもの。洋服のことで「それほど気にするコトじゃないじゃん!」と親が思ってもそれが本人はどうにも我慢ならなくて「この服じゃイヤだ!」とはじまることも。事実、反抗期の始まった小学校6年の娘は学校に行く前に「こんな服、着ていけない!」と泣きだしたこともあります。コチラも仕事にいかなきゃならない朝の忙しいタイミングに限ってそんなことをいい始めて、こちらもイライラMAXです!そんな自意識過剰も反抗期のデフォルト、標準装備なのです。

その3:反抗期が無かった大人の悲劇