シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。今回は国内大手の外食事業会社である吉野家ホールディングスです。
吉野家ホールディングスの平均年間給与はいくらか
吉野家ホールディングス(提出会社)の2019年2月28日時点での平均年間給与は707.1万円と700万円を超えています。また、従業員の平均年齢は48.2歳で40歳を上回っています。平均勤続年数は20.8年となっています。
吉野家ホールディングスの従業員数は何人か
有価証券報告書の提出会社(単体)の従業員数は2019年2月28日時点で388名。単体で300人以上の従業員数がいます。
また、連結の従業員数は4392名。セグメントごとの内訳は以下の通りです。
- 吉野家:1328名
- はなまる:437名
- アークミール:365名
- 京樽:518名
- 海外:1301名
- その他:136名
- 全社:307名
過去5年の業績動向
吉野家ホールディングス(連結)の業績推移についても見ておきましょう。
まず、売上高ですが、過去5年をみると増収傾向が続いています。2015年2月期に1800億円であった水準が、2019年2月期には2023億円となっています。
また、経常利益については、2015年2月期は39億円、2016年2月期は23億円、2017年2月期は27億円、2018年2月期は46億円、2019年2月期は3億円でした。
投資家が重視する「ボトムライン」でもある親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失は、2015年2月期は9億円の利益、2016年2月期は8億円の利益、2017年2月期は12億円の利益、2018年2月期は14億円の利益、2019年2月期は60億円の損失となっています。
※吉野家ホールディングスの2018年2月28日時点での給与についてはこちら
まとめにかえて
年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。
ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば幸いです。
【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について
平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は就業人数です。基本的には、社外からの出向者を含み、社外への出向者は含みません。
【ご参考】有価証券報告書とは
日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています」とされています。
LIMO編集部