令和元年も折り返しを済ませ、本格的な夏が到来します。待ちに待った夏休みシーズンでもありますが、この時期は「自動車の運転事故」や「迷惑運転」に注意したいところ。旅行・帰省によって普段運転しない人がハンドルを握ったり、連休期間中は交通量が増加したりするため、普段よりも自動車トラブルに遭遇しやすくなります。
旅行サイトが実施した調査を元に「夏休みの自動車トラブル」の特徴と回避手段についてご紹介しましょう。
“運転に自信アリ”は逆効果!? 夏休みの迷惑運転ランキング
「株式会社エアトリ」が実施した「夏休みの自動車トラブル」という調査において、迷惑運転ランキングトップ5が発表されました。第1位は「急な車線変更、割り込み(69.9%)」、第2位は「ゆっくりすぎる運転(58.5%)」、そして第3位に近年問題視されている「煽り運転(43.4%)」がランクイン。意外にも、煽り運転が1位ではないことに驚きます。
いずれにしても共通するのは、どの行為も自己中心的であること。他の車(他者)に配慮せず、文字通り“我が道を行く”ドライバーが増えているのかもしれません。なお、第2位の「ゆっくりすぎる運転」は、場合によっては道路交通法に違反します。同法律に「他の車両に追いつかれた車両の義務」という条項があるため、追い越し車線を低速走行かつ車線を譲らないのは違反行為。もし後続車に追いつかれたら、速やかに別車線へと移動しましょう。
なぜ迷惑運転や事故は減らないのか?
“世界で最も温厚な人種”といわれる日本人ですが、なぜ自己中心的なドライビングが目立つのでしょうか。まずは以下の調査結果をご覧ください。
同調査における「運転に自信はありますか?」という質問項目では、対象者の1/3が「自信アリ」と回答。続けてもう1つの調査結果を見てみましょう。
これまで「事故を起こした」「巻き込まれたことがある」人の内、「運転に自信あり」と答えたのは、全体の40%近くに。上記により、自分の運転技術に自信を持つ人ほど、自動車事故に巻き込まれやすいことがわかります。
その自信は、迷惑運転にも繋がるでしょう。後続車の煽り運転に対して煽り返したり、狭いスペースに無理矢理割り込んだり…。運転に自信があるからこそ他者に苛立ち、攻撃的になるドライバーが多いのかもしれません。
また車内は、ドライバーの素性がわからない匿名空間です。これも迷惑行為を助長する要因だと考えられます。心理的には、WEBのような匿名空間で他者を攻撃する人と全く同じ。「名前や顔を特定される心配がない」という意識から、煽り運転などに手を染めるのでしょう。
なお、「短期な人ほど迷惑運転をしやすい」という声を耳にしますが、迷惑運転と個人の性格には関連がないといわれます。どちらかというと、運転する車両が影響するとのこと。大型車や高級車を運転している時ほど、他者に対して強気になるようです。全てのドライバーがそうとはいえませんが、傾向として覚えておきましょう。