相場動向まとめ
2016年2月12日のTOPIXは前日比▲5.4%下落。東証一部全銘柄で、値上がりは53社、値下がりは1,877社、変わらずは7社でした。急速な円高の進行や、海外景気の不透明感の高まりから、国内ディフェンシブが選好されています。
上がった株
すかいらーく(3197)は前日比+14%上昇。ファミリーレストラン大手。2016年2月10日に発表された2015年12月期(1-12月期)決算が会社予想を上回る増収、増益となり、期末配当を増額したこと、2016年12月期会社予想が大幅増益、増配であったこと、意欲的な中期計画を発表したことが好感されました。
ライオン(4912)は前日比+9%上昇。トイレタリー製品大手。2016年2月10日に発表された2015年12月期(1-12月期)決算が会社予想を上回る増収、増益となり、過去最高となったこと、2016年12月期会社予想が増収、増益、増配となったことが好感されました。
サッポロホールディングス(2501)は前日比+4%上昇。2016年2月10日に発表された2015年12月期(1-12月期)決算は会社計画とインラインでしたが、2016年12月期会社予想が、国内酒類や不動産事業の好調で大幅な増益見通しであることが好感されました。
京セラ(6971)は前日比4%上昇。電子部品、ソーラ、情報機器、通信機器などの多角化経営。一部証券会社の投資判断引き上げや、2016年2月12日付け日本経済新聞が「経産省が、中小太陽光の安全規制強化」と報じたため業界大手の同社が恩恵を受けるという思惑が広がり、輸出関連全般が下落するなかで逆行高となりました。
下がった株
DMG森精機(6141)は前日比▲15%下落(ストップ安)。工作機械大手。2016年2月10日に発表された2015年12月期(4-12月期)決算は会社予想を上回りましたが、2016年12月期(1-12月期)会社予想が、決算期変更を考慮後のプロフォーマベースで、円高等により大幅減益となったことが嫌気されました。
サンリオ(8136)は前日比▲14%下落。キャラクター商品の企画、販売大手。2016年2月10日に発表された2016年3月期Q3(4-12月期)決算が、欧米両地域での商品ライセンス収入の不振により大幅減益となったことが嫌気されました。
長谷工コーポレーション(1808)は前日比▲11%下落。マンション施工大手。2016年2月10日に発表された2016年3月期Q3(4-12月期)決算は、大幅な増収、増益となりましたが、通期予想から差し引いて試算されるQ4(1-3月期)が減益となることが嫌気されました。
ソフトバンクグループ(9984)は前日比▲10%下落。通信キャリア大手。2016年2月10日に発表された2016年3月期Q3(4-12月期)決算は、売上高、営業利益が前年同期比で増加した一方、純利益が減益となり、決算説明会では、米スプリントの再建が順調であることが強調されましたが、市場全体の地合いの悪さに抗せず大幅下落になりました。
【2016年2月14日 投信1編集部】
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LIMO編集部