夏のトップスの定番といえば、無地の白T。単体で大きく差をつけるのは難しいアイテムだけに、問われるのはパンツ選びのセンス。そして、白Tがもっとも映えるパンツといえば、やっぱりデニムかと。

ただ、白Tにデニムのシンプルなスタイルって定番過ぎるがゆえに、意外とハードルが高い。ここはプロのショップスタッフの助けを借りて攻略しましょう。間違いないデニムを3本ピックアップしました。

白Tをスマートに引き立たせるなら

そもそも、デニムをスマートに穿きこなすのであれば、大げさなデザインや加工は必要ありません。デニムの本場である岡山発ながら、あくまでシンプルなデニム作りに徹する姿勢で人気を博すのが、『Ordinary Fits』。

腰回りはややゆったりですが、裾に向かって軽くテーパードしているので、ダボつき感はなし。あえて少し短めに仕上げた丈感とも相まって、スッキリした印象のシルエットです。しっかり赤耳も付いているので、デニム好きでもモノ足りないなんてことはないかと。

ストレッチデニムながら“ヴィンテージ顔”

いったんストレッチ混のデニムの穿き心地を知ってしまうと、なかなか後戻りはできない。まさにそれを体感できるのが、『RED CARD』の一本です。ただ単に穿き心地が楽なだけでなく、細かいフィット感、加工の全てにもこだわり抜くのが同ブランド。EDIFICEの別注ポイントにも要注目です。

筆者が感心したのは、通常レングス(80cm)からジャストレングス(73cm)に変更されている点。裾上げって手間がかかるだけでなく、シルエットが崩れるリスクもあるゆえ、気の利いた別注ポイントなのかと。また、日本人の体型に合わせて、ヒップや加工位置は微調整されているので、今まで体型に合うデニムに出会えなかったなんて方もぜひ。

“育てがい”ありすぎるワイドデニム

白Tシャツスタイルの選択肢を広げるのであれば、下半身にポイントを作るべく、ワイドデニムも候補に入れたい。画像のように足元で生地が溜まらず、ストンと落ちるレングスであれば、野暮ったくも見えません。

こちらは岡山発の『negative denim』。シルエットだけでなく、同ブランドの凄みはインディゴ染めの深さです。一般的なデニムの染め回数が8回程度なのに対し、こちらはなんと32回。デニムは手に入れた後、自分で一から育てたいなんて方は見逃せない一本。これは“育てがい”ありますよ。

あとがき

アメカジっぽくなりすぎず、それでいて野暮ったくなりすぎないデニムをぜひ、この機会に。

FACY