妊娠中はつわり以外にもいろんなマイナートラブルが発生する場合があります。たとえば全身の痒み。妊娠によるホルモンの乱れで一部の人に現れる症状ですが、お腹から全身へと広がり、痒くて眠れないこともあります。医師からは「色素沈着するからなるべく掻かないように」と言われるものの、全身に重度の虫刺されがあるような痒みが何カ月も続くのは、正直陣痛よりも辛いと感じる人もいるそうです。

また、妊婦は足がつりやすいということもあります。血流が悪くなり寝ようとすると足がむずむずしだし、眠りについても足がつって飛び起きるなんてことも。産後は赤ちゃんの授乳があるため、妊娠中はゆっくり眠りたいと思っても、このようなマイナートラブルのせいでなかなかゆっくり休めません。

我を忘れるほどの陣痛の痛み

出産は、「鼻からスイカを出すような痛み」とよく例えられますが、実際は分娩よりも陣痛に苦しむ人が多いのではないでしょうか。実際に陣痛が丸2日続くような難産を経験し、精神状態が崩壊する思いをしたという人もいます。

また、陣痛のあまりの痛さに周囲を気遣う余裕はなく、よく聞くのは夫に暴言を言ってしまうパターン。テニスボールなどで腰を押さえてもらういきみ逃しのサポートが下手だと「そっちじゃねーよ! もっと強く押せ!」などと普段ではありえないような命令口調になってしまい、夫がびっくりして傷ついてしまうこともあるようです。

妻としてもなるべく穏やかな気持ちで赤ちゃんを迎えたいと思っているでしょうが、出産は本当に命がけの行為であるがゆえ、このような暴言も仕方がないかもしれませんね。

おわりに

それぞれ苦労するポイントは千差万別ですが、妊娠〜出産までは想像以上に大変なことのオンパレードです。新しい命の誕生のためとはいえ、我慢することも増え不安やストレスを抱きやすくなります。妊婦さん自身が頑張って乗り越えなければいけないことも多いですが、周囲の人も気遣いを持って妊婦さんに優しく接することのできる社会になることを心から願います。

LIMO編集部