メリット1. 子供が事故に遭う確率が低くなる
プールでの子供の事故は後を絶ちません。夏休みということもあり、登校班を組まずに各自別々に学校に向かうケースもあります。そのことに不安を感じ、あえて学校のプール開放日に行かせない保護者もいます。学校のプール開放が減少したり廃止措置にすることで、プールでの事故やその往復で危険な目に遭う確率は低くなるでしょう。
メリット2. プール当番などの保護者の負担が減る
プール開放の日数が減ったり、廃止になると保護者の負担が減ります。筆者の学区でも、毎年夏が近づくと「プール当番の回数問題」があちらこちら聞こえてきます。同じ人が2回、3回と受け持つことが多く、負担が偏っているのです。プール開放日が縮小したり廃止になると、こうした不満を解消していくことができます。
デメリット1. 子どもが体を動かせずストレスが溜まる
プール開放日が少なくなると、子供が思い切って体を動かせる機会が減ってしまいます。炎天下で遊ばせるのもためらうので、やはり夏は学校のプールに行って楽しんでくるのが理想的です。しかし、プール開放日の日数が少なくなったり、廃止になると手軽に行ける遊び場がなくなるので、ストレスを溜めがちになります。
デメリット2. プールの代わりになる場所に連れて行き出費がかさむ
開放日が縮小したり廃止になると、子供は暇を持て余すようになります。筆者の体験談になりますが、昨年の連日の猛暑日でプールが中止になったとき、代わりに科学館に連れて行きましたが予想以上にお金がかかったのです。入館料は少額ですが、飲食スペースで食べるためにとコンビニでおにぎりなど合計4人分のお昼を買うと、それなりの金額になります。家にいれば冷蔵庫にあるものや麺類で済ませられますが、外出先での飲食は、たとえコンビニでの購入でも家計に影響してきます。
まとめ
保護者世代では当たり前だった「夏休みに学校のプールに行く」ということが、自治体によっては減少し、場合によっては消滅しています。昨今のプール開放日は現代に合う形で変化をし、縮小や廃止が増えているのです。あまり大きな変化が起きにくい小学校の現場でも、夏休みのプールに関しては現状に合わせた変革が進んでいるようです。
中山 まち子