2. 富裕層はなぜ増えた?背景にある複数の要因
ここ10年ほどで日本の富裕層が増加している背景には、複数の要因が重なっています。
その背景として大きいのが、株式や投資信託などの金融資産の価格上昇です。
こうしたリスク資産を保有していた世帯ほど、相場上昇の恩恵を受けやすく、結果として資産を大きく伸ばしてきました。
さらに、相続によってまとまった資産を引き継ぎ、新たに富裕層へと移行するケースも増えています。
加えて近年は、資産形成のハードルが下がったことも影響しています。
NISA制度の普及などを背景に、長期的な資産運用を続けた結果、本人の自覚がないまま富裕層の基準に達する「いつの間にか富裕層」が増加しています。
また、共働きで安定した収入を確保しながら資産を積み上げ、50歳前後で富裕層に到達する「スーパーパワーファミリー」と呼ばれる世帯も一定数見られます。
このように、富裕層は特別な存在ではなく、誰にとっても現実的に到達し得るものへと変化しつつあります。
では実際に、日本全体ではどの程度の資産を保有している人が多いのでしょうか。
次章では、年代別の平均貯蓄額と中央値に注目しながら、資産の実態をより具体的に見ていきます。
著者
ファイナンシャルアドバイザー/一種外務員(証券外務員一種)/生命保険販売資格
相続診断士、一種外務員(証券外務員一種)、生命保険販売資格を保有。関西学院大学国際学部卒業後、人材業界にて求職者のキャリア支援や企業の採用コンサルティングに従事。その後、ジブラルタ生命保険株式会社に入社し、生命保険販売業務に携わる。現在はファイナンシャル・アドバイザーとして人生設計をサポートし、資産形成から相続までのライフステージに応じた提案を得意としている。お客様からの紹介を通じて、老若男女問わず幅広い世代の人生やお金にまつわる相談経験を待つ。また、専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト「LIMO&ファイナンス」で執筆も行う。兵庫県三田市出身。
監修者
マネー編集部ウェルスマネジメント班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、大手証券会社やメガバンク等の金融機関にて勤務経験がある編集者が中心となり、金融庁や一般社団法人投資信託協会など官公庁等の公開情報等をもとにわかりやすい記事の情報発信を行っています。
マネー編集部ウェルスマネジメント班に所属する編集者は野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵などの資産運用アドバイザー経験者等で構成されており、各々がFPとして若年層から富裕層までの相談経験をもつ。トップセールスで多数の表彰歴を持つ編集者など、表彰歴多数の編集者も複数在籍。株式や投資信託などを用いた豊富な資産運用、資産形成、老後資金のアドバイスなどの経験と知識を保有し、読者に正確な記事を届けています。
一種外務員資格(証券外務員一種)、CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年7月8日)