「独身時代は海外に一人旅に行っていたので、もし長い一人時間が許されるのなら、また一人旅に行きたいです。でも、旅先で『これを食べたら娘は何て言うかな?』『これは娘と一緒に見たかったな!』などなど、結局は娘のことを思い出してしまいそう……」(40代/5歳児のママ)

「たまーに子どもを預けてお酒を飲みに行ってみたいとは思いますが、結局は子どものことが気になって落ち着かない気がします。今は、子どもを寝かしつけてから、家で缶ビールを飲むというのが、一番ほっとする飲み方なのかもしれません」(30代/5歳児、2歳児のママ)

そして、実は「特にない」という答えもありました。

「仕事が楽しいので、仕事を思い切りできる時間があるだけで十分。あとは子どもと一緒に過ごせればいいので、特に一人でしたいことはありません」(30代/4歳児のママ)

筆者も好きなことを仕事にしているので、このママと近い意見です。あとは、上の回答とも重なりますが、自分一人でというより、子どもを巻き込んで旅行したり、おいしいものを食べたりしたい!という思いはあります。

昔と比べて欲がなくなっている!?

一方、「今一番何が欲しい?」という回答は……結構みなさん、パッと出てきませんでした。

「欲は出そうと思えばあるけれど……美顔器とか?」(40代/5歳児のママ)

「自分のためのコスメや洋服は、最低限でいいと思うようになってしまいました。別に無理しているわけではないのだけれど。なんであんなに独身時代に買い漁っていたのか、今となってはわかりません」(30代/5歳児、2歳児のママ)

「ママになったからというより、震災や災害を経験して、ものを増やすこと自体に興味がなくなったので、欲しいものと言われると出てきません……しいて言うなら、扇風機が壊れたので欲しいです」(40代/5歳児のママ)

どれも納得です。また筆者の場合は、子どもが欲しかったので、子どもが生まれた途端に欲が少なくなったというところもあるかと思います。

今回のリサーチをしてみて思ったのは、ママになってできなくなったこと、手に入れられなくなったものもたくさんありますが、ママだからこそできること、手に入れられたものもたくさんあるということ。

もちろん、我慢しすぎは禁物なので、周りの手を借りながら、子どもの理解を得ながら、ママだってやりたいこと、欲しいものに手を伸ばすべきだと思います。子育て中のママがいるご家族や、その周囲の方々も、これらの声を参考にしてみてくださいね。

高橋 美穂