男性のプライドに関する葛藤
男性自身が収入の差を気にしている場合、ちょっとした一言で相手のプライドを傷つけてしまう可能性があります。
なかには、自分にとっては嬉しい昇給なのに「彼氏には言いにくい」と感じるケースも。「昇給した喜びを共有したい。でも、男性のプライドに配慮しなければならない…」という葛藤が感じられますね。
「お金目当てでは」という疑惑との葛藤
カップルで食事をした際、「私の収入の方が高いから」と多めに払うこともあるでしょう。
しかし、あれもこれもと自分が支払っているうちに「お金目当てなのでは」と感じる女性もいるようです。
「そんなはずはない」と思いたいものの、ご馳走する頻度が高いと「もしかすると…」と疑ってしまうのも無理はないのかもしれません。
自分の価値に対する葛藤
「私は自分より収入が少ない人としか付き合えないのか」「私には収入しか魅力がないのか」と感じる人も存在します。実際はそうでなくても、ついネガティブな思考に陥ってしまうのでしょう。
夫婦間のお金事情は?
続いては、夫婦間におけるお金の事情をみてみましょう。
2019年3月15日~19日、ゲンナイ製薬㈱は既婚女性1917名を対象に『夫婦の収入と貯蓄額に関するアンケート調査』を実施しました。
それぞれの問いに対する回答は以下の通りです。
「ご主人の収入を正確にご存じですか?」
知っている…67.3%
知らない…32.7%
「あなたの収入をご主人はご存じですか?」
知っている…68.3%
知らない…31.7%
「夫婦の家計管理は主にどなたが行っていますか?」
妻(自分)…45.2%
共同…38.8%
夫…16.0%
こうみると、7割近い夫婦が正確な収入を把握し合っているようです。また、5割近くの夫婦が、妻1人で家計を管理していることも分かりました。
とはいえ、お互いの収入を知らない夫婦も3割ほど存在します。「自分の収入を知られたくない」という方は、無理に公表する必要はないのかもしれません。
高収入女子は大歓迎!時代とともに変化する夫婦の形
一般的に女性は、「年収600万円以上の男性」を結婚相手として希望している場合が多いといわれています。前述した労働政策研究・研修機構が公表している有配偶率においても、男性の個別年収が700万円以上になると有配偶率がぐんと上がっています。
しかし現代は共働き世帯が多くなっており、結婚・出産をしても仕事を続ける女性が増えています。また終身雇用制度も見直されており、男性も結婚相手には「働く女性」を求める人が多くなっているのではないでしょうか。
また、専業主夫も1つの選択だと思います。必ずしも男性が女性を養うのではなく、女性が男性を養っても良いのではないでしょうか。
まとめ
「自分の方が高収入なせいでモヤモヤする」と聞くと、ちょっと贅沢な悩みに聞こえるかもしれません。しかし、その悩みには多くの葛藤があるようです。彼氏のプライドが高いと、その悩みはますます深まっていくでしょう。
社会で活躍する女性が増えるに従い、今後は同じような悩みをもつ人が増加するとも考えられます。「男性の方が稼いでいる」という世の中のイメージも、徐々に変化していくことでしょう。
【参考】
『夫婦の収入と貯蓄額に関するアンケート調査』ゲンナイ製薬調べ
『若者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状』労働政策研究・研修機構
LIMO編集部