株式会社資さんは、2026年4月23日、九州・山口県限定で展開していた2商品を全国の店舗で販売開始しました。ファンが待望した“うどんじゃない”2商品とは何なのか。同チェーンの歴史や戦略と合わせて紹介します。
1. うどんとは異なる食感と味わいを楽しめる「細めん」
4月23日から全店舗で販売を開始するのは、「細めん」と「チキンカツ」の2商品です。
これまで九州・山口エリア店舗限定で、他の地域の店舗からは「近くの店舗でも販売してほしい」「九州・山口でしか食べられないのは残念」といった声が寄せられていたそうです。
細めんは、資さんうどんで昔から愛されてきた商品で、「ほそめん」ではなく「さいめん」と読みます。
名前通り、うどんよりも細い麺で、冷やしメニューでは「つるりとした口当たりとコシのある食感」、温メニューでは「やさしい味わいとやわらかな食感」が特徴です。
2. チキンカツは全国展開に合わせて新メニュー発売&増量
チキンカツは、注文が入ってから揚げる資さんうどん自慢の一品で、ボリューミーながらコスパが良く、人気の高いメニューです。
今回の全国展開に合わせて、九州・山口エリアでも初となる「チキンカツのせ焼きうどん」「チキンカツカレー」「チキンカツカレーぶっかけうどん」といった新メニューも発売。既存の「ソースチキンカツ丼」もチキンカツを増量しています。
なお、今回の販売店舗拡大は1店舗だけ対象外となっており、「ららぽーとTOKYO-BAY店」では、細めん・チキンカツともに販売しないとのことです。
3. 1976年に福岡県北九州市で創業
資さんうどんは大西章資氏が1976年に福岡県北九州市戸畑区で創業したうどん店(正確には大西氏が知人から店舗を譲り受ける形で開店)で、今年50周年を迎えています。「資さん」の読み方は「すけさん」で、大西氏の名前(章資)から一字を取って名付けられています。
当時の北九州は鉄鋼などの重工業が盛んで三交代制で働く労働者が多かったため、「24時間営業」や「100種類以上の豊富なメニュー」を展開し、地域密着型の店舗として成長しました。
大きな転機が訪れたのが2018年。創業家から投資ファンドのユニゾン・キャピタルに株式が譲渡され、福岡県全域と関西への進出がスタートします。さらに2024年にすかいらーくホールディングスが買収したことで、一気に全国に店舗が拡大しました。
一般的に九州のうどんはコシがなく柔らかいものが多いですが、資さんうどんの麺はモチモチとした弾力があるのが特徴。出汁は濃いめの旨味で、関東圏・関西圏の主流とは少し異なっています。また、年間で500万個以上売れるという「ぼた餅」のようにサイドメニューが充実しているのも人気の理由です。
4. すかいらーく系列の業態転換で店舗が急拡大
資さんうどんはすかいらーくの買収前(2024年)まで約60店舗を展開していましたが、2026年3月に100店舗を突破。これは2年足らずで、店舗数が約1.5倍に拡大したということになります。
ハイスピードの新規出店が実現している理由は、すかいらーくの主力ブランドであるガストやジョナサンなどを業態転換する形をとっているからです。
業態転換であれば、居抜きでコストを抑制できることに加え、立地も集客実績があるため、リスクを最小限に抑えることができます。
同グループは、今後も業態転換によってより利益率の高いブランドを新規出店していく方針を掲げています。拡大は日本だけに留まらず、2026年6月には台湾に海外1号店をオープンする予定です。






