株式市場の振り返り-日経平均株価は大幅下落で3日続落、TOPIXは4日続落

2019年7月18日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,046円(▲422円、▲2.0%) 大幅3日続落
  • TOPIX 1,534.2(▲33.1、▲2.1%) 大幅4日続落
  • 東証マザーズ株価指数 881.7(▲21.8、▲2.4%) 大幅続落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:55、値下がり銘柄数:2,075、変わらず:20
  • 値上がり業種数:0、値下がり業種数:33
  • 年初来高値更新銘柄数:14、年初来安値更新銘柄数:129

東証1部の出来高は12億8,872万株、売買代金は2兆1,777億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。米国株は極端な大幅安となったわけではなかったものの、円高進行や企業業績への懸念等からリスクオフモードが一気に高まりました。一方で、様子見ムードも依然強く、前日より増えたとはいえ盛り上がりに欠けた商いでした。

売買代金は12日ぶりに2兆円を超えましたが、“活況な商い”には程遠い水準だったようです。

そのような中、日経平均株価は大幅下落となりました。寄り付きからほぼ一貫して下落し、大引け直前には一時▲475円安まで売られ、21,000円を割り込む場面が見られました。大引けに掛けてやや戻したものの、終値は6月26日以来の安値となる3日続落で引けています。

東証1部で上昇した銘柄は、わずか55に止まる全面安状態だったと言えましょう。

なお、TOPIXも同じような値動きで4日続落となり、下落率は日経平均株価よりやや大きくなりました。

東証マザーズ株価指数は大幅続落、売買代金は連日で1,000億円を下回る

東証マザーズの出来高は4,836万株、売買代金883億円となり、いずれも前日より減少しました。前々日に回復の兆しを見せた個人投資家の物色意欲が減退し、売買代金は連日で1,000億円を割り込んでいます。

また、新興株式市場でもリスクオフモードが強まり、株価指数は▲2%を大きく上回る下落の続落となりました。終値で再び900ポイントを割り込んでいますが、今後の展開は引き続き個人投資家の物色意欲回復次第と言えそうです。

ソフトバンクGが大幅続落、自動車株ではスズキが年初来安値を更新

個別銘柄では、主力株は軒並み大幅安となり、ソフトバンクグループ(9984)が大幅続落となり、ダイキン工業(6367)や京セラ(6971)も大幅安となりました。

また、セコム(9735)、トレンドマイクロ(4704)、アサヒグループホールディングス(2502)、電通(4324)など内需関連やディフェンシブ銘柄も年初来安値を更新しています。

さらに、医薬品株への売りも収まらず、エーザイ(4523)や大日本住友製薬(4506)が連日で年初来安値更新となりました。

ハイテク株では、大幅減益見込みが報じられたキヤノン(7751)が急落し、ニコン(7731)やオリンパス(7733)など他の精密株も大幅下落で引けています。

その他では、自動車株も総じて大幅安になる中、とりわけ、先週から軟調なスズキ(7269)が大きく値を下げて、自動車株では唯一年初来安値更新となったのが目を引きました。

一方、数少ない値上がり銘柄では、特に目立った動きはありませんでした。

新興市場(東証マザーズ)では、そーせいグループ(4565)が3日ぶりの反落となり、CYBERDYNE(7779)やミクシィ(2121)など時価総額の大きい銘柄も安く推移しました。また、メルカリ(4385)が急落し、公開価格回復が再び遠のいたようです。

葛西 裕一