相場動向まとめ
2016年2月17日のTOPIXは前日比▲1.1%下落。東証一部全銘柄で、値上がりは729社、値下がりは1,088社、変わらずは120社でした。決算発表も一巡したため、証券会社による投資判断の見直しによる株価変動が散見されました。また、引き続き、為替市場や原油先物市場を強く意識した株価の動きが継続している印象です。
上がった株
群栄化学工業(4229)は前日比+10%上昇。工業用フェノール樹脂大手。2016年2月16日の自社株買い(発行済株式数の2.8%、200万株を上限)を発表したことが好感されました。
ソフトバンクグループ(9984)は前日比+6%上昇。通信キャリア大手。2016年2月15日に今後1年間で総額5,000億円を上限とする自社株買いを行うと発表したことが、前日に続き本日も好感されました。
村田製作所(6981)は前日比+4%上昇。電子部品大手。2016年2月17日に自動車のエンジンルーム周辺などの過酷な温度環境でも搭載可能な導電性接着剤対応の積層セラミックコンデンサーを開発したという会社側が発表。このニュースを受け、スマホに次いで今後の成長が見込める車載分野での成長期待が高まるとの見方が広がり株価は上昇しました。
東京エレクトロン(3436)は前日比+3%上昇。半導体製造装置大手。一部証券会社の投資判断引き上げや、2016年2月17日に内閣府から発表された機械受注統計において、2015年10-12月期の半導体製造装置の受注増が確認されたことが好感されました。
下がった株
ダイキョーニシカワ(4246)は前日比▲10%下落。バンパーなど自動車用樹種部品製造。2016年2月16日に筆頭株主による株式売出しと第三者割当増資を発表したため、需給悪化や希薄化が嫌気されました。
国際石油開発帝石(1605)は前日比▲7%下落。石油・ガス開発生産の日本最大手。原油先物市場の下落が嫌気されました。同様の理由で、東燃ゼネラル石油(5012)や昭和シェル石油(5002)も本日は売られました。
日新製鋼(5413)は前日比▲6%下落。ステンレス・高炉中堅。2016年2月1日に新日鐵住金(5401)が同社を連結子会社化すると発表後、株価は急騰し、その後も急落相場の中で値を保っていましたが、本日は、特筆すべき悪材料がないなかで、利食い先行で売られました。
日立建機(6305)は前日比▲5%下落。特段の悪材料は見当たらず、2連騰後の利食い先行による売りと見られます。
【2016年2月18日 投信1編集部】
■参考記事■
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LIMO編集部