育児に専念していると、「子ども以外との関わりがない」「誰にも悩みを相談できない」といった状況に陥ってしまいがち。今まで働いていた女性の場合、仕事から離れることに対する不安も感じるでしょう。
先輩ママたちは、そのような孤独感や不安にどう向き合ってきたのでしょうか。産後に抱えやすい悩みについて、改めて考えてみましょう。
孤独感は「人とのつながり」で乗り切る
ママ友とトラブルになったエピソードを聞いて、「私にママ友は不要だ」と考えている人もいることでしょう。たしかに、ネットではママ友に関する悩みやアドバイスが溢れています。このような情報に身を通していると、「ママ友=トラブルのもと」というイメージが根付いてしまうのも無理はありません。
しかし、育児をしていると多くのママが孤独を感じる傾向にあります。子どもとしか話していない、今までの友人とは子連れで会いにくいなど、もどかしさが蓄積されていくこともあるでしょう。
そんなとき、ママ友は心強い存在になってくれます。育児の悩みを共有する、子連れ同士でおでかけする、幼稚園などの情報をもらうなど、多くのメリットも得られるでしょう。なにより、ママ友とのつながりが孤独感を和らげてくれます。
もしトラブルになったら…と難しく考える必要はありません。「自分とは合わないな」と感じる人とは距離を置き、魅力を感じる人とだけ関わればいいのです。「ママ友」という言葉の通り、友達感覚で気楽に接してみてくださいね。
男性の産休・育休の現状
育児を1人で担っていると、「夫に育児を手伝ってほしい」と感じることもありますよね。ところが、内閣府男女共同参画局の統計では、2018年の「男性の育児休業取得率」は6.16%と示されています。1日だけ育児休業を取ったケースも含まれているため、長期的な育休を取得した割合はさらに低いと考えられます。
その一方、女性の取得率は83.2%となっています。育休は女性だけが取得する、というケースが圧倒的に多いといえるでしょう。
内閣府の統計をみると、男性が育児休業を取得しない理由は「職場が育児休業を取得しづらい雰囲気だった」が最も多く、続いて「会社で育児休業制度が整備されていなかった」という結果でした。「育休を取らない」というより、「育休を取れない」というのが現状のようです。