イングリッシュローズに囲まれた庭に憧れて、バラ栽培を始めたのは30年前のこと。しかし、近年の激しい気候変化により、涼しい環境を好む海外品種を、かつてのように美しく咲かせ続けることは、筆者にとっても容易ではなくなりました。
そんな中、筆者に希望を与えてくれたのが、日本の気候を知り尽くした育種家が手がける「日本生まれのバラ」たちです。今回は酷暑の中でも凛として咲き続ける品種を6つ、参考価格とともに紹介します。
記事後半では、現代の厳しい環境において、日本でつくられたバラがいかに心強い存在であるか、その魅力もお伝えしますので、さっそく見ていきましょう。
1. この記事で紹介する「暑さに強い日本生まれのバラとその魅力」にまつわるあれこれ
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筆者撮影
- 暑さに強くて育てやすい!おすすめの《日本生まれのバラ》6選
- 初心者でも安心!日本でつくられたバラ「3つの魅力」
2. 暑さに強くて育てやすい!おすすめの《日本生まれのバラ》6選
2.1 コンフィチュール:フルーティーな甘い香りの花
コンフィチュール2/10
Pattanawadee Kuntaro/shutterstock.com
アプリコットオレンジから淡いピンクへと、花色が移ろうコンフィチュール。「ジャム」を意味する名のとおり、甘さを感じさせる愛らしいバラです。
繊細な花姿でありながら、じつはとても強健な性質。猛暑下でも花形が崩れにくく、フルーティーな甘い香りを庭中に漂わせます。
※参考価格:4000円~5000円前後(大苗)
2.2 サボン:いい香りの清楚で美しい花
サボン3/10
筆者撮影
サボンは石鹸のような清潔感あふれる香りと、淡いピンクがかった白のロゼット咲きが特徴。樹勢が強く、高温多湿な夏でも葉を落としにくく、初心者でも安心して栽培できます。
中央にのぞくボタンアイと赤いしべが愛らしく、清楚で美しい花姿です。耐病性・耐暑性ともに強く、特別なお手入れをしなくても次々と花を咲かせてくれます。
※参考価格:4000円~5000円前後(大苗)
2.3 シェエラザード:優雅で上品なフォルムが美しい
シェエラザード4/10
筆者撮影
青みがかったローズピンクの花が咲くシェエラザード。花弁の先がツンと尖り、優雅で上品なフォルムが魅力です。
「アラビアンナイト」のヒロインにちなんで名付けられたように、エキゾチックで神秘的な雰囲気があります。トゲが少なく扱いやすいのも、バラ愛好家にはうれしいポイントです。
※参考価格:4000円~5000円前後(大苗)
2.4 ダフネ:暑さに強く、花色の変化も楽しめる
ダフネ5/10
筆者撮影
ダフネは日本生まれの品種の中でも、最強クラスの耐暑性を誇るバラ。波打つような柔らかなピンクの花弁は、咲き進むと淡いグリーンへと変化するのが特徴です。
樹勢が強く、剪定しだいでコンパクトな木立ちにも、小さなつるバラのようにも仕立てられる自由度があります。
※参考価格:4000円~5000円前後(大苗)
2.5 シャルール:狭い庭でも育てやすい華やかなバラ
シャルール6/10
suchadaked/shutterstock.com
オレンジや黄色、ピンクが混ざり合う暖色系のグラデーションが鮮やかなシャルール。日本の猛暑の中でも花色があせず、エネルギッシュな花姿で庭を華やかに彩ります。
樹形が横に広がらずまとまりやすいため、狭いスペースや鉢植えでも形が整いやすいのが魅力です。花持ちがよいため、切り花にもおすすめです。
※参考価格:4000円~5000円前後(大苗)
3. 初心者でも安心!日本でつくられたバラ「3つの魅力」
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Dominik_Spalek/shutterstock.com
3.1 耐暑性や耐湿性の強さ
一般的に海外のバラは乾燥した涼しい気候を好むのに対し、日本生まれのバラは、近年の過酷な高温多湿を前提に育種されています。
夏の強烈な直射日光を受けても花弁が焼けにくく、蒸し暑さで株が蒸れて弱ることも少ないのが大きな特徴です。夏場も旺盛に成長を続けるスタミナを備えているため、初心者でも夏越しで失敗するリスクを減らすことができます。
3.2 安定した四季咲き性
四季咲き性のあるバラは本来、春に咲いたあと、夏、秋と、シーズンを通して何度も新しいつぼみをつけます。しかし近年では夏に体力を使い果たし、美しい秋バラが咲きにくいことも。
日本の環境になじんだ国産のバラは、四季のサイクルに合わせてつぼみを付けるため、春から晩秋まで長く花を楽しめます。
3.3 限られたスペースに適したコンパクトな樹形
日本の住宅事情や庭のサイズを考慮し、鉢植えや狭い花壇でも扱いやすいように、コンパクトでまとまりのよい樹形に改良されているのも魅力のひとつ。
大掛かりな誘引や場所を取る支柱がなくても形が整いやすく、ベランダ栽培にも最適です。
4. 猛暑に耐える日本生まれのバラで心安らぐ暮らしを
バラ栽培はハードルが高いと思われがちですが、日本の環境に合わせて生まれた品種を選べば、身近で楽しいものに変わります。近年の過酷な暑さをものともせず、健気に咲く姿は、見る人に元気と癒やしを与えてくれるでしょう。
ガーデニングを取り巻く環境は激変しましたが、バラを愛でる喜びは時代を超えて変わりません。現代の気候に適応する力を持った日本生まれのバラとともに、心安らぐ暮らしを始めてみませんか。
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