労働集約の限界を越える
経営の観点から言えば、「労働時間」×「時間単価」という仕事だけをいつまでもしていてはダメです。労働時間が減れば収入が減るのは健全な経営とは言えません。極端な話、自分が病気をして労働できなくなってしまえば労働時間はゼロですから、収入もゼロになってしまうからです。
労働集約型からの脱却。労働時間に関係無く入ってくる「ストック収入」をいかに作り出すか。人を雇うのかシステムを作るのか資産を持つのか。そういうことに、知恵と時間を使っていかないといけません。そして、そういう労働集約の限界を越えていくのでなければ、会社を作る意味は無いと思います。
そういうことができている人とできていない人の差は、時間が経つにつれて大きく開いていくでしょう。それがまた、ビジネスの面白さでもあります。ちょっと話が逸れましたが、起業家にとっては、まずは自分や従業員の時間単価を高めることが、企業価値を最大化させることは間違いありません。
サラリーマンにも時間単価の考え方は必要か
この考え方は、サラリーマンであっても本来は同じだと思います。1日に24時間が与えられているのは老若男女、起業家もサラリーマンも主婦も、子どもも老人もみんな同じなわけです。さらには、人生の価値というのは尽きるところ、その時間をどう使うのかということで決まると思うんです。
限りのある時間をお金で安く買えるなら、買うべきです。いくらなら「安い」と言えるのかは、あなたがあなたの人生をいくらと評価しているかで決まるのではないでしょうか。人生の価値が高い人は、時間当たりの価値も当然に高くなると思うのですが、いかがでしょうか。
それでは、また。フラスコ代表、安田でした。
安田 修