住宅ローンも抱える子育て家庭では、まず「今月は3,000円」など少額からスタートしてみましょう。ハードルが低いので続けやすく、外食や衣類の購入を1回減らして貯金に回すなど、工夫次第で実行できるようになります。続けることが大切ですので、わずかでも先取り貯金を実行してみましょう。

(1)「見直しやすい固定費」を見直す

節約法として「家賃や通信費などの固定費削減」といわれますが、引っ越しは実行が困難です。代わりにスマホの料金や保険の契約、プロバイダの料金などを見直してみましょう。保険は無料の相談窓口もあります。

(2)「つみたてNISA」なら小額からOK

「NISA」は難しそうなイメージもありますが、少額からできる「つみたてNISA」もあります。非課税となる年間上限枠は40万円で、毎月100円の積み立てでも対象となります。20年間利用できますし、資金に余裕が出た時に増額もできます。

◎「NISA」との違い
以前からの「NISA」は年間上限が120万円、期間は5年(延長で+5年=計10年)です。利用はNISAかつみたてNISAのどちらか一方となりますので、運用に回せる金額により選んでみましょう。

(3)「フリーランス」で副収入

独立行政法人「労働政策研究・研修機構」の調査「専業主婦世帯と共働き世帯の推移」によると、専業主婦の世帯は600万世帯、共働き世帯は1,219万世帯となり、共働き世帯が圧倒的多数となっています。しかし、転勤・育児などの事情で共働きが難しい家庭もあり、フリーランスという働き方に人気が出てきているのです。

◎フリーランスの仕事
フリーランスには在宅事務、翻訳、ライター、アクセサリー制作など、さまざまな職種があります。在宅での仕事に取り組む人も年々増え、ランサーズ株式会社の「フリーランス実態調査2019年版」によると副業フリーランスは推計約1100万人を超えています。

ただし収入を得た場合は確定申告の必要があり、扶養に入っている妻は収入により扶養を外れることもあります。メリットだけではありませんが、収入を得る方法の一つとして選択肢に入れてみると良さそうです。

さいごに

教育費はスタートが早いほど貯めやすくなります。幼少期から教育費をかけすぎていると後々不足してくる可能性もありますので、ライフプランを立てて準備していきましょう。

また、予算の範囲内で楽しく使えるお金があると貯金も続きやすくなります。家族で楽しめるプランも立てて、貯金のモチベーションにしてみましょう。

【ご参考】貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

LIMO編集部