長い夏休みが始まると、子供がスマホやゲームをする時間が自然と長くなっていきますよね。小学生も高学年になると、オンラインゲームで遊び始める子が増えてきます。
保護者世代が子供の時は、専用のゲーム機とソフトを購入する必要がありました。しかし、オンラインゲームはアプリをダウンロードさえすれば、手持ちのスマホやタブレットでもプレイすることができ、インターネットに繋がる環境下であれば、24時間好きな時に遊べるのです。
今回は、小中学生にとりわけ人気の高いオンラインゲーム「フォートナイト」を例にして、オンラインゲームの特徴や注意点を知り、ゲーム依存にならないようにする対処法を考えます。
小学校の高学年になるとオンラインゲームへ移る子が増えてくる
先日、筆者の小学5年生の子供にクラスで流行っていることを聞いてみると、面白い答えが返ってきました。同級生が話すゲームの名前が変わってきたそうなのです。
4年生の時はスプラトゥーンが大流行していると知り合いのママさん達からも聞いていましたし、ゲームに興味のない筆者の子供も「ゲーム好きな子は全員スプラトゥーンの話題で盛り上がっている」と口にしていました。ところが、学年が上がると状況が変わってきたようなのです。
「ポケモンの新作でも出たかな?」と思ったものの、子供が言うゲーム名は聞いたことのないものでした。筆者は子供が言う「なんとかナイト ゲーム」という断片的な情報をネットで検索すると、親切なグーグルは「フォートナイト」を表示してくれました。
検索結果を見ると、全世界で爆発的な人気となっているフォートナイトがオンラインゲームであることがすぐ分かりました。と同時に、塾で仕事をしている時に出会ったある中学生のことを思い出したのです。
2000年代半ばに塾で出会ったオンラインゲーム依存の生徒
筆者が塾で仕事をしていた2000年代は、ゲーム機も大きく進歩した時代でした。プレイステーション2では家庭のADSL回線を使用すると、オンラインゲームができるようになったのです。
ちょうどその頃、塾にやって来たのが中学2年生のS君です。彼は小学生時代から両親にありとあらゆるゲームを買ってもらい、ゲーム漬けの日々を送っていました。中学進学後も学業がパッとせず、両親に無理やり塾に連れてこられてきたのです。
彼と同じクラスの生徒が、「S君は授業中もずっと寝てばかりですよ。夜遅くまでゲームしているから」と教えてくれました。実際、塾でも眠くなったり悪態をついたりと手強い生徒でした。ある時どうにかして打ち解けようとゲームの話を振ったら、突然饒舌になったのです。
「最近はまっているのはモンスターハンター。ネットにつなげてプレイヤーが増えるから楽しい」と説明してくれました。これまでのゲームとは違い、同じ時間帯に同じゲームをしている人がいると、オンライン上で出会い一緒に敵と戦うことができると、S君は熱く語りました。
当時、オンラインゲームをやっている生徒はS君以外誰もいませんでした。それと同時に、オンラインゲームは一度はまると抜け出すのが難しくなる、と感じました。それから10年以上の月日が流れ、オンラインゲームはすっかり定着し、認知度も高まっています。
オンラインゲームは手軽に遊べるからこそ注意が必要
では、オンラインゲームのどんな点に注意すればいいのでしょうか。以下に3つのポイントをまとめてみました。